阿佐ヶ谷スパイダース presents 「桜飛沫」

阿佐ヶ谷スパイダース 「桜飛沫」

【出演】
山本 亨/橋本じゅん
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水野美紀/峯村リエ
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山内圭哉/猫背 椿/市川しんぺー/真木よう子
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吉本菜穂子/富岡晃一郎/川原正嗣/前田 悟/横山一敏/大林 勝
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中山祐一朗/伊達 暁/長塚圭史

【東京公演】

主催
阿佐ヶ谷スパイダース
共催
世田谷パブリックシアター
助成
芸術文化振興基金
企画・製作
ゴーチ・ブラザーズ
会場
世田谷パブリックシアター
日程
2006年2月10日(金)〜2月19日(日)

今日2月19日のマチネを観ました。
まず一言。地方公演をこれから観劇予定の方、阿佐スパだからと*1なめてはいけません、休憩挟んでの2部構成、合計3時間10分の長丁場です。どうか諸々ご注意を。
時代劇。一応、復讐譚。第一部と第二部はそれぞれの主人公同士に因縁があるのものの、基本的には別々の物語。
詳しいことは全部省略。ただ、とにかく第一部の猫背さんと第二部の峯村さんが最高だった。何度も泣いてしまった。長塚さんて、あんな風に女性を描く人だったんですね。ちょっと衝撃的によかった。
好みで言えば、10点満点の8点くらい。長かったけど、こちらのテンションとしてダレるところもなく、物語にちゃんと入って楽しめた。あの物語密度の高さはすごい。何となく、長塚さんが今回敢えて「撮影は入れない」と言っていた*2のも頷けるかも。あの場で、すうっと舞台上の物語に吸い込まれてゆく感じが、ちょっとこう…幽体離脱的なイメージの気持ちよさだった。
それを踏まえて、賛否分かれるのであろうラストは、カタルシスを求めない見方で充分楽しめたから、よかったんじゃないかと思う。わたしは好きです、この作品。

*1:つまり、ケラさんの芝居ではないから、という意味。

*2:http://eee.eplus.co.jp/theatrix/special/sakurashibuki.html