大人計画フェスティバル 1日目(9/9(土) 10:00 〜 20:00)

曇天よりスタート。雨降りばかりを心配して日差し対策を忘れる。後に大変後悔。特に、ぬかるみ対策としてDr.マーチンの11ホールを履いて行ったのは大失敗の元だった。カラッと晴れたりはしないままに、ものすごい湿度の一日。
9:00 頃に駅に着いて、真っ直ぐ行ったところの階段あたりまで到着すると既にそのアタリまで開場待ちの列が。階段上がったところで紙オケから紙ちゃん(ホルン)、小路くん(Tサックス)と、多分小路くんの弟さん(バイオリン)が練習ともデモンストレーションともファンサービスともつかない音出しをしていた。紙ちゃんの白さにおののく。
あまりの列の長さに、開場時間を 9:45 から 9:15 くらいに変更。このあたりの調整能力というか、臨機応変に、ダイナミックにルールを改良してゆく姿勢がフェス全体を支えていたと思う。大人計画の制作陣に乾杯である。
この日に見たものと簡単な感想は以下のとおり。

オープニングセレモニー(野外ステージ)
きのうの社歌の本番バージョンという感じ。最初に「セレモニーまであと5分です、中央ステージ付近にお集まりください」という猫背さんのアナウンスが入り、4分前、3分前…と繰り返すんだけど、結局なんか猫背さんがキレて、それを宥める吐夢さんが口説き始め、しまいには絡んでアアンアアンと喘ぎ声を発する、という音声芝居が朝の校庭に響き渡る。げらげらげら。
その後、1人1人紹介されながらの登場なんだけど、その紹介がえらいひどくて面白かった。「脱いでもすごいんです、ビール腹が*1」「話題はいつも誰がいくらもらってるか*2」「チンコから自由自在に膿を出す男*3」「嫁はヤリマン*4」「ずるむけて、ああずるむけて、ずるむけて*5」「26にしてエクスタシーを知らない女*6」「こう見えてリアルにガバガバ*7」「もうすぐ死にます*8」「デブ*9」「四角*10」「貧乏*11」「お前誰?*12」「童貞*13」と最後のほうは相当適当。ひどい!(褒め言葉。
そしてささやかなテープカットの後に社歌。きのうと変わらず「それじゃ落語じゃん」んところがかーわいいなー。つーか、吐夢さんと猫背さんは下半身下着だけなのね。ついさっきまでヤってました、みたいな感じで。猫背さんの太ももが朝からやらしいなあとか思っていると、途中、2人してベラチュウをしたりして、後ろにいた客は普通に「えー、やだー」と言っていた。この件については後から、「一般的に言って男同士のキスは笑えるけど、男女のキスは笑えないんでは」というテーマで周囲に議論を吹っかけて晩飯どきの空気を台無しにしたりした。はは、ごめん皆。
その後、何故か一緒に踊っていた猫の被り物をしたオロティちゃんが何者かにさらわれた、その悪者を皆で当てましょう、というアトラクションが挿入される。最後は本日も「顔田くんがどうしても言いたいことがあるそうなので」。ちゃんときのうリハーサルさせてあげていたのは優しさだったのか、偶然か。どうしたもんか、「顔田顔彦バンザーイ!」で三唱していた。やっぱり顔田先輩はバカなんだと思った(真顔。

細川徹の「私の人生」(11:00〜 校舎3F)
開場は前日のプレスビューで散々並んだおばけ屋敷の対面の教室。しかし校舎に入ろうとしたら大量の人が入り口に詰め掛けていて、列にすらなっていない状態。唖然。これは一体…と思っていると、「11:00 からの有料イベントのチケットをお持ちの方はこちらへ」との係員の怒号。そこまで結構距離がある場所にいたわたしは、妊娠中の友達と一緒にいたので、殺気だった人ごみを抜けるのがすごく怖かった。でも、そこまで辿り着けばスムーズに中に入れてもらえて、冷房の効いたコンピュータ室へさくさくと移動。
中に入ると、細川さん自らが紙コップで甘酒を振舞っていて爆笑。甘酒が苦手なわたしは、その隣で販売中の村杉母謹製のキャラメルを購入。内容は大人計画役者陣に対する事前アンケートを基にした「こたえてちょーだい」風再現フィルムで、画面下部にキャプションが入っているんだけど、「後ろの人は見えないと思うので、僕が読み上げます」と細川さん。そして、「本人役を本人が必ずしもやっている訳じゃないので、混乱しないようにしてください」という注意の後に上映開始。
荒川良々の「オレのバイト」は上京直後にバイトの面接に行ったときのエピソードなんだけど、何故か良々役を三宅さんがやっている。「男性モデル」の面接に行ったらホモ AV の面接で、その場で全裸で色んなポーズでポラを撮られた…というのを三宅さんがやっている訳ですよ、全裸の股間にぼかしつきで。笑うだろうそれは。
続いては近藤公園くんの「オレの石」。再現映像というよりも語り映像。高校時代、何故か急に背中が痒くなって、その後痛くなって、触っていたらぽろりと石が零れた、という話。その説明をする公園くん、石をティッシュにくるんでフィルムケースに入れてしまっておいたという。その場で実家に電話をして、石の所在をお母さんに確認してもらう様子を淡々と撮影。部屋の様子とかがちょっとずつ分かってじんわり面白い。
次は皆川さんの「ババアの遺言」。これも再現というより語り。皆川さんのおばあちゃんが今際の際に放った「あの猫はまずかった」という一言について、皆川さんが延々語っている映像。滅茶苦茶笑った。「あの猫ってことはね、いるんでしょうね、旨かった猫が」とか。
その後が阿部さんの「オレの夢」。顔田さんに何故だかいきなり刺されて、「顔田さん…ごめんね…」と呻きながら詫びる、というもの。本人出演映像なんだけど、これ、夢部分はすごくシンプルで、メインの笑いどころははその夢について語り合う阿部・顔田の会話にあった。何を言っても悪びれずに調子よく相槌を打つ顔田先輩のテケトウな感じがおっかしくってしょうがない。溜まらずに半ば呆れて噴出す阿部さんの笑いっぷりもいい。これは阿部さんの夢の話と言いながら、実質的には顔田ネタだったなあと思う。ホントおっかしかった。
で、最後の「オレの伝説」は、その顔田先輩の伝説を検証するというものだった。10何年前、お花見で顔田さんが全裸で桜の木に上がって調子こいていたら、皆に服を土手から投げられたりして散々だった、という話。1つ前のネタの阿部さんの語りが糸口になってたのかな? 池津さん(電話出演)、伊勢さん、村杉さんに当時の記憶をインタビューして検証してゆき、途中途中で顔田先輩のコメント映像も挿入。しかし、この検証過程で、「わたしはその場にいなかったけど、色んな人からそのときの話を聞いた」と語る伊勢さんのことを、「皆に服を捨てられた後も伊勢さんとか優しかった」と言ってみたり、顔田先輩の記憶力に重大な欠陥があることが徐々に浮き彫りになってゆく。
パンツ一丁で上に上がって、そこで脱いだパンツを拾って土手から投げ捨てたのは、池津さんの記憶では「阿部じゃない? そんなことしそうなの阿部くんしかいないじゃん」とのことだったのが、実際は立石さん(既に退団)だったらしい、ということが徐々に分かってくるんだけども、当の顔田先輩の記憶では、「皆俺を放って帰ったのに、最後まで残って一緒に帰ってくれたのは立石さんだった」「立石さんはホント優しかった」となっていることに大笑い。しまいには、その光景を素面で見ていたという村杉さんと顔田さんが、市ヶ谷のお堀端の土手に生えている桜並木のところで、件の木はどの桜の木だったのか、記憶を頼りに探すんだけど、2人が「これだ」というのが食い違って、微妙に言い争いに発展するところとか、ホント笑った。子供かよ、と。
上映が終わった後、細川さんがその他の面白かったアンケート回答を読み上げたり、甘酒の感想を皆に挙手してもらったりして、緩く楽しんだ。緩くてホント面白かったけど、最後の「俺の伝説」なんて、顔田さんも面白いけど、細川さんの編集の妙が利いてたなあと思った。いやあ、いいですアレ。DVD 出るときは映像関係はコンプしてほしいなあ、メディアに出すものじゃないから、すごく緩くて面白かったんだよ。是非 BOX でお願いしますよ。

縁日カフェ(校舎3F)
別の友達と再び来訪。今日は輪投げとスーパーボール釣りに挑戦。輪投げは大人ちゃんグッズがもらえることになっていたんだけど、すべて外す。外れの景品はウーマンリブ vol.8 のおまけ、轟天 vs カヲルの巨大うちわ。輪っか3つで300円。同行の妊娠中の友人は、「どの景品が一番単価高い?」とわたしに確認し、一番使えそうかつ値段もほどほどの大人ちゃんノートを取る、と宣言、実際に確保していた。出たよ、負けず嫌い…。スーパーボール釣りは破壊さんのイラストのほうが出た。弾ませてみたらちゃんと弾むので楽しいなあとニヤニヤしちゃった。早めの昼としてホットドッグを食す。うんまい。
輪投げに並んでいると、廊下のほうでうわーっという歓声が上がったので、背後の扉から廊下を覗いてみると、正に宮藤ゾンビがフルメイク装填済みの状態で唸りながらワサワサとおばけ屋敷に向かって歩いているところだった。よく考えたら控え室は4階なんだな、階段からの短い距離だからあんまり騒ぎにならないんだな…とか思っていたら、扉から顔を出していたわたしの目の前、結構な至近距離をゾンビが通り過ぎてゆく。顔の傷(っていうか、腐ってるみたいな?)メイクが割と細かくいっぱい施されているのが見えた。プレスビューのときも確かに目の前は通っていたんだけど、あまりに近いしこっちに向けて話しかけている状態だったので顔が見られなかったのです。その分もまじまじと観察。
プロデューサゾンビを迎えた行列客は、何故か皆して手を叩いてわーっと沸いていた。拍手喝采で以って迎えられるがちゃ歯のゾンビ。意味不明で笑った。

写真展・限界なんてなかった〜宮崎吐夢の168時間〜(校舎3F)
校舎を一度出るとなかなか入れないので、必死で他も廻る。きのう、物産展で売り切れていた吐夢さんの手帖が売っていたので即購入。展示内容は♪月曜日に市場に出かけ 針と糸を買って来た〜♪というロシア民謡「一週間」の歌詞に倣った写真を撮影して、パネル展示しているというもの。ちゃんと「テュラテュラテュラテュラテュラテュララ〜♪」のところも、テュラテュラ言ってる口の形でぱらぱら写真が撮ってあっておかしかった。
ここではその他、「松尾スズキの“なんの変哲もない似顔絵屋”展示室」や「吾輩は主婦である・DVD 部屋」を覗いた。前者は SPA! 等で描いていたイラストの原画の展示で、後者はたかしやみどり、つぼみちゃんのコスをした人たちが DVD BOX のフライヤーを配り、「命びろい」タトゥシールをばらまきまくっていた。何でもミッチーも来たりしてたらしい。そしてぺ・ヤングンのサイン会なんて洒落たことまでやっていて笑った。皆冗談が大好きなんだなあ。

珍×珍トークショウ「褒めあうだけじゃダメかしら?」磯山晶×宮藤官九郎(13:45〜 校庭ステージ)
TBS のドラマP磯山さんと宮藤さんのトークショウ。MC はまたもや池鉄と佐藤くん。2人でやってきたドラマを色々振り返っていたんだけど、主に苦労話というか、大変だった話をいっぱいしていた。中でも視聴率の話が多かったかも。大変なんだなあとしみじみ思った。
宮藤さんは IWGP がテレビの連ドラは初めてだったから、原作にある暴力シーンをどこまで再現していいのかの勝手が分からなかったという話をしていた。何しろ IWGP は苦情が多かったんだそうで、「子供が真似をしたらどうするのか」みたいな抗議電話がじゃんじゃんかかって来てたんだとか。宮藤さんがいっぺん放送時間に局にいたら、放送始まってすぐに電話がホントに鳴ったんだって。「まだ SADS が終わったくらいんところですよ」にちょっと笑う。そうだった、SADS だったんだっけ。本当はいない人の役を、堤さんがいきなり「キャスティングした」と言い出して、慌てて「見えたり見えなかったりする人」の役で書いたっていう話も面白かったなあ。
木更津は本当に視聴率が悪くって、宮藤さんが監督した回(7話)の撮影の日、前の回? 前の前の回? の数字が出たらあんまりにも低くて、「慣れない撮影で大変だし、終わるまで宮藤くんに言うのは止めよう」って皆で打ち合わせをしたのに、その回は仕事がない金子監督は『肩身が狭いから皆と一緒にいたい』って現場に来て、打ち合わせたことなんて知らないから、「いやーまいりましたね」かなんか言っちゃったんだって。
スチャダラパーが出演したときのロケは、本来は当日18時とかにいればいいのに、助監だか AD だかが間違えて朝7時に木更津入りと伝達、撮影自体も押して結果的には23時頃に撮影開始したそうで、スチャからは「これがテレビドラマのロケの待ち時間だっていうなら、もう二度とドラマに出たくない」と言われちゃったんだとか。でも「何やって待ってたんでしょうかね?」という池鉄に、磯Pは「ゲームやってましたね」と。ゲーム機持込でロケ待機とは…スチャらしいなあ、にこにこ。
それから、「女の子は木更津が好き、男の子は IWGP が好き」っていう話をしてたのがすごく面白くって、「女の子は、男に生まれてキャッツのメンバーに入って一緒にはしゃいだりしたかったっていう子が多い」「IWGP は女の子が憧れるには過酷すぎるんじゃないか」って言っていた。「モー子はいいけど、ジェシーはしんどい」って。なるほどなあって、ものすごく感心してしまった。*14
マンハッタンは、最初のタクシーが飛ぶシーンの話で盛り上がっていた。わたしもあのシーンが大好きで、あのシーンを書いてる宮藤さんの姿が確か…えーとあれは何だ? 「情熱大陸」? で流れてたなあとか思い出したんだけど、何か、夢を見たののメモでタクシーがどうこう、っていうのも書いてあったような。そのへんのこともあって、変に好きなシーンなんだけど、そこを「書いたらホントに飛ばしてくれて、すごいと思った」「飛ばさなきゃと思ったから頑張った」みたいに話してる2人のトーンがちょっと面白かった。
現場で松尾さんがすっごくモテてた、って話を結構なボリュームでしてた気がする。丁度このへんの話をしているとき、皆川さんが串タロー(ステージ脇の屋台)に入ったり、グランドの外周を古田新太さんが歩いたりで、かなりの歓声があっちこっちで上がっていて、気が逸れてしまって、細かいところまで聴けなかったのが残念。2人とも、一番見返すのが好きなのはこの作品だって言っていたんだけど、わたしも宮藤ドラマで一番好きな作品*15なので、何か嬉しかった。
T&D は、「これで数字取れなければ、宮藤くんと組むのは止めざるを得ないと思った」「最後になるかもしれないなら好きなことをやりたい」ということで、落語をネタにしようって言ったのは磯Pだったんですって。西田敏行さんに出てもらえたことを2人してすごく喜んでいて、そりゃまあそうだなあと。「(ブームの火付け役みたいに言われるけど)元々ちょっと来てたんですよね、落語が。だからそれに乗っからせてもらってことで」という宮藤さんが何かよかった。照れてるっていうのともちょっと違う、冷静な感じで。
でも、元ネタを踏まえてストーリーを立てて、落語のサゲを活かしたオチを考えなきゃいけないから、書くのがすごく大変だったそうで、そうだろうなあと納得する。このハードルの上げ方が何か納得がいく感じだし、実際すごくよくできたドラマだったと思うんだよね。功を奏したんじゃないのかなあ。好きな回は?っていう事前アンケートの設問に、宮藤さんが6話分くらい挙げてるっていうのにきゅんとなったよ。宮藤さんのこういうところはすごくいいなあと思う。

荒川良々近藤公園の“学園寄席一期一会”(14:30〜 校舎2F)
トークショウをギリギリまで聴いてから走って行った。入り口でチケットを見せようとすると、非常口のところが有料チケットを持ってる人専用の入り口になっているということ。ちゃんと「えー」って思ったところを直してくれてるんだなあと感動しつつ走る。入り口に差し掛かると、教室の中がゴザ敷き+座布団なことが見える。マーチン履いているわたしはどうしたら?! 大慌てしながら教室に飛び込むと、近藤くんが出て来たところだったので、もういいや! と教室の後ろに置いてあった椅子(多分関係者用)にそのまま座る。しょうがないじゃないか、足が不自由な人だと思って許してくださいよ、とか思ってた。
近藤くんの演目は「風呂敷」。まくらで「落語を生で聴いたことがある人はどれくらいいますか?」と客席に質問、あまり手が挙がらないのを見て「あー、よかったあ…」と安堵の表情を見せていて可愛かった。「目が合っても、逸らさないでくださいね」とも。話はまあ、興味がある人は調べたらいいと思うんだけど、おかみさんの芝居をするときがすごくよかった。椅子に座ってることで目線が他のお客より高くなっていて、そのせいで、おかみさんの芝居のときには目がバシバシ合う。でもまあ、逸らすなといわれたし、とガン見。汗だくで頑張っていて、特に後半はドライブ感があって楽しかった。
良々は「酢豆腐」。次々登場する人物をヘンな顔のバリエーションで演じ分けているのが面白い。途中で校庭のほうからすごい歓声が沸いて、客も演者も意識が途切れる。「…集中できないですよね、頑張って聴いてください」という良々。どうやら歓声は「パネルのディスカッション」に阿部さんが登場した際のものだったらしく、その後も伊勢さんの断言口調とかがガンガン聴こえて、ごめんね、寝不足してたこともあって、わたしの意識はちょびっと途切れてしまった。楽しかったのに、阿部パワーになけなしの集中力が負けたよ…がっくり。
あ、ちなみに、勝手に後ろの関係者用? の席に座っていたら、途中から遅刻さんが(フェスT着用で)入って来て、隣の席に着いてらした。さすが元落研*16。あの声で「ははははは」と結構笑ってました。

松尾スズキと“ママさんコーラス”(17:00〜 体育館)
落語終了後、阿部パネルよりも松尾ちゃんに並ぶことを選択した俺様。本当は紙オケから体育館入って…と思っていたんだけど、入れ替え制になったと聞いて迷わずママさんコーラスのほうにした。
友達と交代したりしながら、休憩がてらしゃがみ込んでまったり待つ。やっと入った体育館は涼しくて、早目から並んだのが功を奏して、前から5列目くらいのドセンターで楽しんだ。
これについてはもう、映像を観てもらいたい気持ちでいっぱいだし、でっかい業務用のカメラが入っていたんで絶対 NHK で放送すると思う。是非観てほしい。「綺麗なコーラスでくだらないことを歌う」というのが趣旨だと思っていたんだけど、それよりも松尾ちゃんが、これだけの短時間でママさんたちのキャラを引き摺り出したことに驚愕したよ。プログラムが進行するにつれて、くっきり浮き上がって見えてくる数人のママさんたちの個性…最後の曲には腹の皮がよじれるかと本気で思った。最高。
松尾ちゃんは、マイクと指揮棒を駆使して大活躍。2リットルもの汗をかいた、と前夜のブログで読んだのもあながち嘘じゃねーなーとか思った。でも、やりきってて格好よかったなあ。一番脳みそに焼きついたのは「はめ殺しの窓」。あのポップさは尋常ではない。凄まじい。映像で何度でも見直して、あのときのニヤニヤした気持ちをなぞりたいな。

星野源弾き語りライブ(17:30〜 校庭ステージ)
二日連続。贅沢すぎる。セトリは全曲一緒だったと思うけど、今日は「インストバンド」のヴォーカリストを口で言っていた。ハナレグミだそうです。ビンゴ!
そして、どうせまたくるんでしょ、ハマケンちゃん…と思っていたらこない。源ちゃんはギターを置いてハケて行ってしまった。「今日は来なかったね」ときのうから一緒に観ている友達に言った瞬間、「ちょっと待ったー!」と響き渡る叫び声。ハマケンが客席のほうからステージに向かっていて、「星野くん!」「浜野くん!」と叫びあい、ステージ中央に駆け寄ってしっかと抱き合う2人…うーわーかーわーいーいー…何かもう、耳から白いものとか出そうだ、かわいすぎて。
ハマケンははしゃぎすぎてカズーをどこかに落としたんじゃないかと、客席に一旦下りてまで探しまくっていたんだけど、何故かステージ端のほうにちゃんと置かれていたらしい。自分で置いたのを覚えてなかったんだろうか。怖いね。なかなか見つからないときに、「もういいよ、なしでやろう?」っていう源ちゃんがお兄さんみたいで素敵だった。ハマケンだったらカズーがなくても、スキャットでソロ2パート保たせられるよ、ってわたしも思ってたから、何か妙にニコニコしちゃった。そんな遣り取りの後の「穴を掘る」は一際素敵でした。ハマケン、まじであんたのスキャット最高よ!

お宝上等!ときめきオークション(18:30〜 校庭ステージ)
一瞬校舎に入ったものの、色々の勘違いがあってすぐに出て来た。池鉄と伊勢さんが MC。
一応、宮藤さんのギターについては、あの、ええと、ちょっと気になっていたんですが、気になっている自分を否定するような感じでアイスやさんの列に並んでいたら、正にそのタイミングでギターの競りが始まってしまった。んもうね、気もそぞろ。アイスも最初に目に入った「濃厚ミルクソフト」で手打ち。実は何だかんだ言っても、10万ちょいくらい現金持って来てたんだよね…ギターを買おうとも思っていたところだった*17ので。でも目安にしていた6万をギリギリ超えたので参加せずじまい。ソフトクリーム買っちゃったから、そんなのもってステージ行けないしさ…!(と、言い訳。
…でもさあ、安くね? 6万5千円で落札してたよ? 別に値段を釣り上げたい訳じゃないから最後まで静観してたけども、もうちょっとさ…、て思ってるだけのタイプのファンが多いのかなー宮藤さんは。んー、人のことは言えないけども。
全体を通して、思ってたより値段が高騰はしなかった。大人ファンは理性的なのかしら、阿部の国の方々を除いて。どうやら上限の価格設定が MC 陣の手元にあるらしくて、緩やかに制止に入ろうとしたところで値段を釣り上げる人が出たとき、思わず舌打ちした伊勢さんが最高だった。「あんた、おかしいですよ!」と指摘する池鉄、ごもっとも。
三宅さんの声で起きられるめざましが2万円台? で、宮藤さんのが3万ちょい超えたくらい、池津さんのが1万円台だったように記憶している。松尾ちゃんの帽子も1万円台。佐藤隆太くんが着た「熊沢パンキース」のユニフォームが2万円台。えー???? あと、「イケニエ」のビリーのコートが4万ちょいくらいだったのも納得がいかない。あんな凝ってて可愛いコートが…!! むー。
そしてメインエベント、破壊の革ジャンバトル。何かもう、ひたすら怖かった。結果的には20万までいった。胃が痛くなった。世の中には色んな人がいるなあと思った。
あと、このあたりで、ステージ向かって上手側のフェンスの向うの休憩所の入り口付近で、缶ビール片手に撮影に応じまくる猫背さんの姿をちらちら目撃。淡々とビールをあおりながら、Vサインやらヤンキーポーズ(子供の目線に合わせるために)とかしてて、すごくいいなあと思った。

エンディングステージ(19:30〜 校庭ステージ)
朝はロゴの入ってるほうのフェスTの思い思いの色を着ていた訳だけど、夜は黒白の大人ちゃんTで全員登場。やっぱり社歌ダンス。「やっと1日終わりましたね…!」という松尾ちゃんの口調が切実な感じで、「明日は俺は泣いてしまうかもしれない」とか言っていた。あと何やってたっけな…特に難しい話とかはしてなかったと思う。丁度、さっきやっと来られたという宮藤ファンのお友達と喋っていたので、そのまま一緒にステージを観ていたら、例の「落語じゃん」のところの宮藤さんを見て「かわいー」と素で、漏れるように言っていておかしかったなあ。

昨日の蕎麦屋で再度晩飯。今日はフェス帰りの客だらけだった。三越のトイレに行ったときに気付いた、ポケットの中には破壊スーパーボール。ご一緒していた阿部ファンのお友達にあげたら喜んでいたようで何よりだと思った。
帰宅後、割と皆すぐに寝る体制に。翌日は、フェス帰りにそのまま帰宅する地方からの泊客のお友達たちの荷物をロッカーにぶち込むため、JR への乗り換え駅まで一駅戻ってからの出発を計画したからだ。今日よりもちょっと早く並びたいね、というのが発端。しかし、わたしは溜まっていたメールを片端から書いたり、ばたばたしていたせいで、なかなか寝られず。結局 28:00 就寝。このフェス期間、MAX でも4時間睡眠くらいだった。へろへろ。

*1:池津さん

*2:近藤くん

*3:阿部さん

*4:宮藤さん

*5:良々

*6:紙ちゃん

*7:たがめちゃん

*8:皆川さん

*9:井口さん

*10:三宅さん

*11:細川さん

*12:小路くん

*13:源ちゃん

*14:後日追記:すみません、これは磯山さんとの会話じゃなくて、パンフでの長坂社長・宮藤対談の内容でした。んもう頭の中がぼろぼろ…。多分、そっちの会話と混同するようなキーワードがこのトークショウで出て来ていたんだと思うのだけど、それによって呼び起こされたパンフ掲載の対談内容のほうが脳みそには残ってしまったので、元の会話は既に忘却の空です。失礼しました。

*15:二番目はぼく魔、三番目は T&D。って、誰も訊いてないよね。失敬。

*16:ギター漫談的なことをやっていたとか、いないとか。割と最近になって判明したネタみたいですが、聞きにくるってことはやっぱり好きなんだろうなあと思った。

*17:ただ、自分で選んで買うなら多分ギブソンは買わない。テレキャスの状態のいいのが中古でないかなーとネットを見て廻っていた。