宮藤官九郎、声優に初挑戦

って、はなさんがメモってらした。
http://d.hatena.ne.jp/joy_joy_joy/20061025#1161727102
へーと思ったものの、何よりびっくりしたのは、作品が「鉄コン筋クリート」だという点。これ年内公開よね…? メインキャラじゃなければアフレコがそんなぎりぎりでも間に合うもんなんだろうか。つーか確か、特別上映があったような。今月? 来月? なんか、とにかく結構間もなくなはずよ?
宮藤さんが原作付きの脚本を受けるときの基準として、「原作の世界が固まりすぎているものは二の足を踏む」「でも自分じゃない人がやったのを見たときを想像して、口惜しくなるようだったら受ける」というような感じで語っているのをよく聞く訳だけども、この2つのポイントがせめぎあって後者が勝ったのが「ピンポン [DVD]」だった、みたいなことを(小林賢太郎氏に)言っている「広告批評」での対談を、昨晩たまたま読み返していたところだった。そのときに丁度、この映画のことを思い出していたんだよなあ、同じ原作者だから。松本大洋の世界観は独特すぎて、なかなか手を加える勇気を持ちにくそうだなあと思う。そんな向こう見ずな現場に2回も関わってるっていうのが、なんか面白いよね、とかちょっと思った。
この映画、予告編を見る限りでは、街の近未来感がものすごくて、やっぱりちょっと「ブレードランナー 最終版 [DVD]」とか、そういう、外人視線の架空の近代都市・トキョー、みたいな雰囲気を感じる。それはそれで、上手くゆけばいい効果になるんだろうけど…テーマ曲アジカン、とかさ、割と分かりやすい感じがするし、大丈夫かな、面白いかな、とかちょっと思っていた。
でも、クロの声があ/ら/しのに/の/み/やくん*1で、シロが何と蒼井優ちゃん*2なんだよね。今回サイト見て思い出した。この2人も声優は初挑戦なんじゃ…? ニ/ノさまのほうはよく存じ上げないけど、優ちゃんはホント初めてじゃなかろうか。優ちゃんは、コレまでの仕事を見ていても「うーん今イチ」と思ったことが一度もないので、また新しい感心をさせられるのでは、と思うと楽しみ。この2人の声の芝居を聞くために劇場に行ってもいい。前半の、幸せなクロとシロの仲良しな様子とか、絶対可愛いと思う。
…うーん、宮藤さんの話じゃなくなってんな。まあいいや。松本大洋作品の中でも、この原作と「ピンポン」が連載していた頃はスピリッツを読んでいたのね。だからこの作品の、後半のしんどくてしんどくてたまらない展開を、毎週毎週、律儀に読みたくないのに読まなきゃならなくて、すごくしんどかった。読みたくないのに、っていっても、やっぱり、しんどいけど読まずにいられなくって、時間をかけて読んだ分、とても気持ちに残っている作品なので、映画化が上手いこといってるといいなあと思う。
原作は、連載時の印象があまりにも強くて、後から単行本を買う気になれなかったために、もう10何年読んでない。そろそろ読みますかね。

*1:検索避けしてます。

*2:検索避けしてません。