寝込んでいた間に読んだ(読み返した)本

ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 1 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 2 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 2 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 3 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 3 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 4 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 4 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 5 (クイーンズコミックス)

ハチミツとクローバー 5 (クイーンズコミックス)

何故ここで止まっているかと言えば、続きはダンボールに入れて別の部屋のクロゼットに入っていて、どこにあるのか把握できていないので。
ものすごく久しぶりに読み返したのだけど、こやって読むと、やっぱり竹本くんて主人公なんだなーと思わされる。宝島社版の1巻もどこかにあるはずなんだけど、あれでは第一話が真山視点になってた訳で、矛盾するっちゃするんだけど、1巻の最後で既にクリスマスの焦りとかが出てきてるし、2巻の冒頭で帰省して稼頭央さんと対面してるし…あそうか、このへんで竹本くん視点に定まったのかな、物語が。その流れみたいなのが感じられて面白かった。
リアルタイムに読んでいたときは山田にいらいらしっぱなしだったんだけど、今思うと、商店街の三代目たちにプロポーズされて逃げ出したときの山田が、「真山の気持ち」を初めて理解するところのしんどさにちょっと泣けた。や、別にフッタのフラレたのという甘酸っぱい経験が最近あった訳じゃないけど、己の身勝手さをリバースで思い知る、ってのは社会に出てるとそこそこよくあるし。その痛さが、リアルタイムに読んでたときより刺さった感じがあった。
あと、やっぱり真山はいいっす。終始一貫してて。はぐが森田さんとあんまり恋におちてないよ…? と途中まで「?」となっていたんですが、3巻で木彫りのブローチ → 画材を一緒に買いに行くあたりでキュンが爆発した。すげー。しかも、「はぐは今森田と仲良しだったりするのかい?」なんてことを花本せんせえに訊かれてしまう竹本くんの人畜無害さよ…! たまらんなあ、と思いました。ああ、続きも読みたい。近々探そう。
ちなみに最終巻だけは手元にあるのだけど、なんとなく間を抜いて読む気にならずにそのままにしておいた。なんとなくなんだけど。
Stay―ああ今年の夏も何もなかったわ (プチフラワービッグコミックス)

Stay―ああ今年の夏も何もなかったわ (プチフラワービッグコミックス)

お手々つないで―Stayプラス (フラワーコミックス)

お手々つないで―Stayプラス (フラワーコミックス)

Stayラブリー少年 2 (フラワーコミックス)

Stayラブリー少年 2 (フラワーコミックス)

First Love―Stayプリティ (フラワーコミックス)

First Love―Stayプリティ (フラワーコミックス)

「少年」の1巻目が抜けているんだけど、それはまあそれってことで。理由はダンボールに入れて別の部屋(以下略。
「STAY」では単なる「しっかりモノ」という属性だったよーぴん(洋子)が「First Love」では「すごくかわいい若妻」になってるのが面白かった。確かに、制服着て女子校の中にいると、役割が固定化されて、その役割が個性を凌駕してしまうところがあるんだよなあ。在学中はとぼけた面白い子だったって印象しか残ってないのに、卒業してみたらすごく美人で色っぽかった、とか、そういうのはよくあることで。
もう結構前にサイトを閉じてしまっている方で、すごく大好きな、絵日記描きの女性の方がいらしたんだけど、その方が「お手々つないで」「少年」のさとくんを「向井秀徳にしか思えない」というようなことを書いてらしたのを読んで、久々に西炯子を読むかなーと手に取ったのがこのシリーズだった。
さとくんの、何が足らなかった訳でもないのに抱え込んでる孤独がりようがすごい、んだけど、人ひとりと深く関わればその人の抱える孤独に触れざるを得ないし、自分の抱える孤独から目を逸らしたりしてみても、誰かを本当に求めれば、自分のみならず、相手の孤独にも関わらざるを得なくて、一人になりたくないから誰かを求めるはずだのに、結果、割と孤独と向き合うことになっちゃうもんだよね、みたいなのがすごくうまくて、しみじみ読み返してしまったことであった。「少年」のラストは泣ける。
センセイの鞄 (文春文庫)

センセイの鞄 (文春文庫)

なんかつるっと読み始めて、つるっと読み終わった。主人公の年齢的に自分に近いから、ちょっと痛痒いような感触もありながら、でもやっぱりこんな風に淡々とはゆかないよ人間、みたいな気持ちにもなりつつ。
確かに、40手前にもなって、恋愛も不向きで一人が好きで、それでいいやと思っていた人間が、変に踏み込んで来たりしないのに、小さい女の子みたいによしよし、なんて頭を撫でてくれちゃうような人と出会ったら、恋に落ちてしまうのかもしれない、んだけど、それを恋とするのかあ、そうなのかあ、うーん、というところが引っかかって最後まで。でもまあ、恋だったんじゃなければこのラストは存在しなかっただろうから、これはこれで、最初から恋愛小説だったってことなんでしょうけどねえ。うーん。うーん。
あ、「太陽」に連載されていた、というのを知ってちょっとにやっとなりました。センセイに近い年齢の人たちが、むず痒いような嬉しさで読んでいたのかしら、みたいな。