父はファイター

そういえば、↑ で「自分に戦闘的な要素がある」と書いたのですが、これはまったくもって父の家系。父のキレは子供心にいつ降って来るかわからず、割とどきどきして過ごしてました、特に阪神が負けた夜は。
家族はまだ、キレる予兆が経験的につかめていたのでどうにかできたけど、父を接客してキレられた人たちはたいへんだったと思う。お仕事ごくろうさまです…というかんじ。
中でも印象的だったのは、

  • 一家で神宮球場にヤクルト阪神を観に行った際、大負けの予感に逆上、試合終了を待たずに球場を飛び出し、すぐそこにいたタクシーに乗り込み、走り出した途端「お客さん、今日はよかったねえ、ヤクルト勝って」と声をかけてきた運転手に「停めろ、今ここで車を停めろ!」と絶叫、1km も走ってないのにホントに降りた。
  • 父と父の姉(伯母)と兄わたしで食事をしていたとき、伯母がウエイトレスに「からしください」と言ったところ、ダルそうに「マスタードですかあ?」と言うウエイトレスに、「からしって言ったらからしだろう!」「いいからからしを持って来い!」と絶叫、しばらく押し問答を繰り広げた結果、マネージャが「当店にはマスタードしかございません」と平謝りに。
  • 小学校2年のときの担任の先生が入院するに当たって新卒の臨時採用教師が担任になり、わたしの成績が落ちたことへの事情説明を求めて学校に出向いた際、三者面談(両親と担任)の中で「よくできました」をできるだけ多くの児童にあげたいから、という担任の説明(巨人ファン)に激昂、「教育委員会に訴える」と言い張った。

外食していて声を荒げるのはしょっちゅうだったんだけど、殊にマスタード事件は最近も、兄と兄嫁と3人でひとしきり盛り上がったりして、身内における伝説となっている。カエルの子はカエル。でも、父も随分丸くなって、今では外でもあんまり挑んだりしてないみたい。こないだ67になったところ。