今週のキック

冒頭は「吾輩は主婦である」の話。東京では明日から、と言われてハッとするわたくしなのだけど、地方ではもう放送始まってるって…えー本当かなあ? 脚本のほうはあと5本残ってるとか。でもま、あと1週分だから、みたいな空気なんだけど、昼ドラってかなりスポンサー NG が多いという噂を聞いたことがあって、そのへんのチェックのための先出しとかリターンとかってないの…? とちょっと疑問を覚えたり。宮藤センセエともなるとそんなのないのかしら? んなこたないよねえ?
んで、メタルマクベスでカヲルさんの長台詞がカットされたっていう話もあって、カットされたことで微妙に落ち込むカヲルさんが結構いじらしかった。ただ、この長台詞って大半がおしっこネタらしくって、宮藤さんが本公演でうんこ哲学者の役を演じてることで、「日本人はシモネタだっていうだけで拒否反応を示す人が多い、半分くらいそうじゃないか?」と言っていて、あーと思う。ま、大人計画観に行く人は、一般とその割合が違ってると思うけど…っていうのも今は昔なのかしら。昔はむしろ、えげつないものを観るつもりのある人が劇場に足を運んでいた感じがあったけどね。
あと、本公演で、大事なシーンで宮藤さんのギターの弦が切れるトラブルがあった回の話をしてたんだけど、切れたときにアワアワする宮藤さんが袖をちらちら見ても、煙草ふかすような感じでぼんやりこっちを眺めてた松尾さんが、次に舞台に登場したときに毎回アドリブで「いいこと」を言うシーンで、宮藤さんをじっと見て「何か、してあげられることはないかな?」って言った、という話がすごく面白かった。口調が想像できる…。
しかもその後、スタッフの人がスペアの弦を6本全部持って来てしまい、舞台上で慌てて違う弦を張ってしまった宮藤さんがイーッ!となっていると、それをチューニングが合わないのかと誤解した松尾さんが、「こんなんもあるでー」と(設定に合わせて大阪弁で)チューナーを持って舞台に現れたんだって。でも宮藤さんが使わないから、寂しそうにハケて行ってた、という投稿がおかしくて、要はその言い訳としてこの日のことを話してたんですな。うーんどっちもらしすぎる。
にしても、こういうネタバレすれすれ…というか、これもう、ネタバレてるよなあ、って思うレベルだったんだけど、こういう話をラジオする宮藤さんのマインドが非常に興味深い。自分じゃなくて松尾ちゃんの作品だから、ってことじゃないんだよね、ウーマンリブのときもガンガン喋ってたし。感覚として、こういうの平気な人なんだろう。そういう部分で勿体つけないところが好きだなあと思いはするけども、ネットで見ててもネタバレに過剰反応する人ってものすごく多いので、つくり手側が率先してネタバレしちゃっちゃあ、そういう人たちの熱意の立場がないなあ、とも思った。ま、わたしはネタバレ結構平気なほうだし、そもそも今回の本公演はもう観てるんで、ひたすら楽しく聴いたけど。メタルマクベスも、カットされた台詞の話だったからいいんだけど。だけど、気にする人も多いのよ…って思った。
あと、「吾輩〜*1」のテーマ曲「家庭内デート」をかけてたんだけど、まー斉藤由貴ちゃんの声が砂糖菓子のようダ! おさかな天国に似てるとか色々言った挙句、この曲を更に OP 用につまんでるため、放送で使うバージョンは悪夢のよう、ととんでもない形容詞を発した直後、宮藤さんは慌てて、「いや違う、悪夢じゃない、えーと…いい悪夢」。えー?

*1:宮藤さんは「吾輩」と略してた。まあ、略しにくいタイトルだからな…こんな感じが丁度なのでしょうか。