誰よりもママを愛す

3話。内田有紀演じる長女(姉)が家を飛び出した(あんな飛び出し方を27にもなってやっとするのは不自然)。小林聡美演じるお隣さんが家の中で花火をしていた(いくら変人でもそれはどうかと思う)。玉山鉄二演じる長男(弟)に阿部サダヲ演じるオカマのピンコが運命を感じていた(いきなりオカマが結婚へのコンプレックスを語り出す無茶さ)。
まあ、やっぱり色々納得がゆかない要素てんこ盛りだけども、取り敢えず劇団ひとり川島省吾は土下座シーン以降で本領発揮というか、独壇場ぽくてよかったなあ。あの役が川島に廻ってくることが何だか嬉しい。それとやっぱりピンコは強烈。顔つくりがちに目をぐわって開くのとか、笑うと目がなくなって歯がぐわって出るのとか、阿部さんはテレビだと顔の芝居が極端になるからやっぱり面白い。全体的にメイクが濃くて笑ってしまう。
もー本当に物語はどうでもいいんだ。パパがママを愛するように、たった一人の運命の人を探すのが主題なんだったら、川島が長女の運命の人としてずっとドラマに出続けてくれるのか、長男はオカマの気持ちに応えるのか、応えないまでも真剣に悩んだりする流れになるのか、その2点だけが気になっている。
にしても、阿部さんの芝居で明らかにキャラが被るというか…マタニティ堀内*1の「あわてんぼうでした」って台詞をピンコが口走ってて、あれもう手癖よねーと思った。あと、長男の電話が鳴ったときに「鳴っている」って言ったあの口調はレイカっぽい、とかね。キャラ芝居はテレビの阿部さんってことでは馴染みがあるけど、「医龍」の後だとちょっと物足りない感じが残るかも。
それにしても、予告の阿部さんのカットの多さが心配。長女なんて1カットしか出てませんでしたけども、家族じゃない人があんなに映ってていいんでしょうか。川島の血だらけカットもちらっとあって楽しみ。もー川島には、ドラマの質感ぐちゃぐちゃにするような芝居をしてほしい。阿部さんはもうしてるのでこれくらいでいい。つか、逆に後々多少なりともシリアスになったときの落差が楽しみ。この2人の頑張りを見るためのドラマだよ、本当に。

*1:七人の恋人 [DVD]」中のコントで阿部さんが演じていたオカマのマタニティビクス(妊婦向けエアロビ)のインストラクター。子供を生める妊婦を憎む暴走キャラクター。