ふるチン

ゲスト宮藤官九郎の回。いやいや、まさにあっという間であった。
主にブログよりのリスナーからの質問と番組側が用意した設問を使ってのトークだったんだけど、お互いの初対面の印象とか、好きなところとか嫌いなところとか、挙句の果てには「相手から抱かせてくれと言われたらどうするか」という間違った質問とか、諸々だった。
古田さんに「抱かせろ」と言われたら、という質問に対する宮藤さんの反応がリアルすぎてざわっとなった。「知らない人だったら怖いけど、古田さんだったら知ってるし、誰にも言わないだろうし」ってさ…なんだこれ、生々しいよ! 特に 「誰にも言わないだろうし」っていうのが怖すぎる。言われなきゃいいってことか。この人のこういうところは、冗談にしてもどうしても怖い。
あと、初対面の印象ってことで、新感線のパンフで2人が対談したときの話がちょっと面白くて、居酒屋で飲んでたら「ちょっと行かなきゃいけないんだけど、まだいる? まだいるよね?」って古田さんが言うので、古田さんが戻ってくるならいなきゃなんないよな、ってことで宮藤さんが「あ、ハイ」っつったら、「ドラマの収録なんだよ」って言って、2時間くらいして「ワンカットだけだったからさ」って戻ってきて、そのまま朝まで飲んだんだそうだ。飲んでる途中に収録…できるもんなんだなあ。お酒俳優…。
途中で、古田さんが言ってた「適当だった監督」の話があったんだけど、「加藤雅也ビートたけし本田博太郎」と共演したシーン、とのことで調べてみたらすぐに分かった。
http://img.movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD31584/cast.html
この映画だそうですよ。ははは。
古田さんは舞台半年振りくらいなんだそうで、ちょっと緊張しているとも。「どこにも行かないで、ただカメラの前で酒飲んでただけ」って言う言い種はどうなのかと思うけど、要は映像の仕事のほうが緊張する度合いが低いってことなんだろうな。
舞台って、お客さんと役者が同じ時間軸にいないと成立しないからねえ。2時間の舞台をやるのには2時間分の体力と集中力が必要で、客もそれを早送りとかできずに観るから、お互いの時間と空間を占有しあって成立するっていう。だから、その2時間の密度と比べれば、セッティング1時間撮影5分、みたいなこともざらな映画の撮影とかはちょっと別物なのかもしれない。
勿論、どちらから入ったのかに依存した、慣れとかそういう程度のことなんだと思うし、映画は役者以外の要素が出来に大きく影響するものだから、役者のほうも割りと割り切って参加する感じにならざるを得ないだろうけど。舞台は、どんだけひどい脚本でも共演者でも演出でも、役者がよかったらはっきりそれが伝わるもんね。割とむき出しな勝負をしてるってことなんだろう。
中宮藤さんも「古田さんに演出するのは今回がほぼ初めて*1」と言っていて、意外と盲点だけど本当だあ、とちょっと驚いた。ドラマ出演のイメージが強いけど、それは確かに、宮藤さんが古田さんに宛書きしたものではあるけれど、宮藤演出ってことじゃないからなあ。そう思うとますます楽しみです、「ウーマンリブ先生」。

*1:真夜中の弥次さん喜多さん DTS スタンダード・エディション [DVD]」では撮影1日くらいだったそうなので。なるほど。