向井秀徳日記更新

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11月17日
大人計画ウーマンリブの舞台「ウーマンリブ先生」を池袋へ見に行く。
心の闇の描き様が、想像を絶する。見たことも聞いたこともない、ちゅうやつだ。
終わって、宮藤さん達と呑み、構想している「IKINARI刑事」の案を話したが、「はっ」とあまり面白くないことに気付き、「うっ」となる。

ううう、キュン死に。はっとかうっとか。たまらなさすぎ。
同じ回をわたしも見ていたんだけど、カーテンコールの折に斜め背後からチラ見した向井ちゃんは、背筋をすっと伸ばしたまま、頬の高さで縦にした両手を叩いていた。非常に美しい拍手だったのが印象的だったのです。
あの舞台を観て、シモネタやら笑いやらではなく、真っ先に「心の闇」に目を向けるこの人の視点と言ったらどうだ。そう言われれば多分、あの舞台におけるシモネタの大半は一種「心の闇」に由来しているものだったようにも思う。
そうか、宮藤作品のシモネタには悪意と揶揄とがあるのだな。だから笑ってしまうんだ、きっと。それはすごく意地の悪い笑いで、全然綺麗なものではないから、どれだけメジャーな仕事をしても、そういう笑いを捨てない宮藤さんをわたしは信用している、っていう話なのかもしれない。