明けた

おめでとうございます。って言葉に対して、喪中の方は見て見ぬ振りでひとつ。
COUNTDOWN JAPAN 06/07、大晦日は、チーム紅卍、麗蘭(ちょっと)、ニルギリス(ちょっと)、YOUR SONG IS GOOD(ちょっと)、GANGA ZUMBA(頭ちょっと欠け)、COLLECTORS、APOGEEeastern youthasphalt frustrationSAKEROCK といった感じで楽しんで来た。チーム紅卍には顔彦JAPANが登場してぐだぐだな手品を披露、とか、ハマケン星源がゲストで出てきたときに軽く将棋倒しが起こって退いた、とか、松尾 vs ハマケンのスキャット対決が楽しすぎた、とか、その割にアウェイで挙動不審になるハマケンの肩を抱いてあげてた源ちゃんに父性を見た、とか、個々で書き留めたいことやら感想やらは色々あれども、とにかくサケの年越しが素晴らしくって、しあわせなしあわせな新年を迎えられた、ということだけ書いておきたい。
「音楽を心から楽しんでいることが伝わる演奏」とかって結構定型文だけど、ホントにそういう演奏だったのだ。源ギャルがうざいとか、ハマケンの一挙手一投足に笑いたがる客がうるせえとか、そういううだうだしたものを大きく超えて、ステージから客席をキラキラした目で見て「うわあ…すっごいね!」なんて言うハマケンや、いつになく饒舌な源ちゃんや、明けて、新年の抱負をとマイクを向けられても一瞬黙り込んでしまう馨くんや、笑いと、ドラムの「おかず」(フィルイン)が零れまくってるような大地くんが、あの場で演奏できることをめちゃめちゃ嬉しがっていることが、音にぎゅうぎゅうに押し込まれてこっちにちゃんと届いていて…んーなんか、上手く書けないけど、「インストバンドの唄」ではないが、インストバンドであることで、「言葉」に邪魔されることなく、彼らのヨロコビを堪能できた感じもあったんだよね。それって面目躍如ってことな訳だから。アホみたいな言葉しか出てこないんだけど、至福、って感じだった。
あーハマケンちゃん、嬉しそうないい顔してるわあ、って思ったら、ハマケンのほうもこっちのほうを見て、「すっげえ、いい顔してんなー」なんて笑っていて。セッティングのときには私服姿だった彼らが、白のスリーピース姿で改めてステージに登場して、4人並んで学芸会みたいにお辞儀をした瞬間、なんとなく最初の曲が分かった気がして、演奏が始まってみたら、ホントに「エイト・メロディーズ」だったりして。「トロピカル道中」も「OLD OLD YORK」も「慰安旅行」も「ちかく」も、楽しくて楽しくて幸せだったなあ。途中で「大晦日は家族と過ごすべき」ってなことで、ハマケンのご両親と、源ちゃんの両親、というテイでチーム紅卍の2人を呼び込んで、舞台上のコタツに座らせて演奏したり。最後は「インストバンド」で締めて、アンコールは「生活」。途中で一度引っ込んでいた松尾ちゃんが再び出てきて、♪田舎の母さんの小さな夢は〜♪と中間部だけ歌って、残りの主題をがんがん踊りまくったり。ああ、楽しかった。ホントのホントに楽しかった。
単純かもしれないけど、サケを観ていた年跨ぎのあの小一時間で感じたのは、ライブっていうのは「観る」とか「聴く」とか「見せる」とか「聴かせる」とかっていう一方通行な場なんではなくて、双方向の機会なんだなあ、っていうことだった。サケで年を越せる、というこっちの昂揚と、彼らの昂奮や気合が出会うことで、どんどん増幅してループして、相乗効果でめちゃめちゃアガる。客っていうのは、ステージ上の人たちを嬉しがらせることができる立場なんですね。誰だって好きな人のことは喜ばせたいじゃない。ライブの場だけが、それを許されている機会なんだなあ、っていうこと、それを学んだ感じがした。
今年はサケはいっぱいライブをやるそうだ。実際、魂も ZAZEN もまだ今年のライブの予定は聞こえていないが、サケについてはもう既に3本分もチケットを取っている。毎回あんな幸せな気持ちになれるとは思っていないけれども、でも、楽しみなんです。サケをすきになってよかった。
あ、ちなみにきのうの松尾ちゃんの奮闘ったらなかったよ。15時から軍服その他コス満載で歌うは踊るはのらんちき騒ぎ、19時からは400人を対象にした「ニャ夢ウェイ」サイン会、23時すぎからはサケのゲスト。挙句の果てに、サケのステージで源父の振りをするついでに、「源は真性包茎なんです!」と絶叫すること都合2回。カウントダウンのバズーカ砲型テープ発射機を持たされて、年越しの5秒前にフライングで「パーン!」撃ってみせたりもして、素晴らしい仕事をしていた。家庭の問題とやらを小まめにネタにしていたけど、松尾ちゃんはめちゃくちゃ頑張ってたから、なんかねえ、幸せでいてほしいなあ、ってしみじみ思ったよ。うん。
…と、だらだら書いたけど、感想はこのへんで。これからちょっと寝て、朝お雑煮を食べて、また幕張行ってくるどーん。