きのう買った本

NHK きょうの料理ビギナーズ 2008年 07月号 [雑誌]

NHK きょうの料理ビギナーズ 2008年 07月号 [雑誌]

カレー特集! 買わない訳がない! この雑誌は本当に使える。というか、使っているよ俺。今回なんて、参加している料理家が東京カリー番長・水野さん、コウケンテツ、ケンタロウ、という手ごろ感満載のラインナップ。読んでるだけですぐに作れそうな感じでウキウキするとゆーものです。
ルーを使わない、肉野菜カレー粉だけで作るようなレシピが多くて、作ってみたくて仕方がないんだけど、夫が前に人からもらったカレールー*1が消費期限切れぎりぎりの状態なため、取り敢えずしばらく、普通のカレーを作って食べてゆかねばならない。普通のカレーを作るとき、肉野菜を炒めるのに塩をしっかりすること、煮る前に日本酒を入れること、ごはんを高く盛って周りにカレーをよそること、の3点を細木数子が提唱していたのだそうで、守るとホントにおいしい! という噂を聞いたので、ちょっと試してみようと思うのだった。ひょんなことから古地図を買った。そしたらまー、面白いのよコレが! これは主に皇居周辺というか、都心3区を中心にしたような地図なので、日常的に馴染みのある界隈ではない(わたしは)のだけど、御茶ノ水とか新宿とか、大きな通りや河川、お濠なんかはそんなに変わってないのがわかってほんとうに面白い。
御茶ノ水の聖橋が昔はなかった(通りが通ってなかった)こととか、四谷の大木戸の外は江戸=東京じゃなかったとか、それでも甲州街道や青梅街道は歴然とあって、ホントに甲州や青梅から江戸に上がってくるのに使う道だったんだなとか、品川の下のほうの海岸線が今より全然浅くて、今の京浜東北線が走ってるあたりは昔は普通に海だったんだなあとか、浅草のほうは実に細かい区画分けをして持ち家の人も長屋みたいになっていて下町ってそうなんだなあってこととか、でもその頃から浅草寺や雷門はでっかく地図に記されていてにぎわっていた様子が伝わるなあとか、目黒のほうはお寺だらけだったこととか、今の千代田区神田駿河台は高台になってて東京湾を見下ろせる眺望が人気の住宅街だったこととか、内濠と外濠に挟まれた区画には[地方の地名]守のおうちと火消し用の用地、騎馬用地なんかがあってまさに治安を司って政を行うための機能が皇居近辺に集められていたのだなあとか、新宿御苑はもともと広大な屋敷があった跡地に作られていることとか、新宿が元々は「内藤新宿」っていう宿場だったこととか…もう、いちいち、何でも面白くてたまらん。
この本は見開きで、古地図(切り絵図というらしい)+そのエリアの現在の地図+解説、という構成になっていて、その対比を見ながら楽しめるのがとてもよいと思う。切り絵図は長方形なのに、対比するエリアを赤線で囲んだ現在の地図はでこぼこにトリミングされていたりして、昔の空間把握がちょっと雑だったのかなー、みたいなのも面白い。このフォーマットは一般的みたいで、見てたら実にいろいろな古地図本が出ているんですね。やあ、これは想像以上に楽しいシロモノじゃないですか! 嬉!
夫の仕事が落ち着いたら、週末にこれ持って神田あたりをぶらぶら散歩したいなあ、というのが、今のわたしのささやかな夢なんでした。…あ、でも真夏はちょっと厳しいかもね、照り返しとか…。

*1:ハウスかなんかの、6Pチーズみたいに一皿分ずつ分包されているルーだったので驚いた。便利な世の中ですなあ。