だいすき、スーパーマーケット

スーパーが好きだ。体調を崩し気味でしばらくまともにごはんを作っておらず、今日、久しぶりに買い物に行ってしみじみ思った。明日の晩は社長との打ち合わせ兼食事会なので、買いすぎないように細心の注意を払って買い物を済ませてやったぜ。そして茄子とオクラの味噌汁を作ったのだった。
で、久々にスーパーに行ったら思い出したことがあったので書く。
結婚する前、ひとり暮らしの恋人(当時)の部屋に行ってごはんを作るのがわたしの楽しみのひとつで、週末になったらできるだけ一緒にごはんを食べたくて、土曜の朝から彼の部屋に行ったりしていた。恋人(当時)が駅まで迎えに来てくれて、駅の近くの西友でメニューの相談をしながらお買い物をしたり。そうしたらある日、手をつなぎながら土曜の10時台に、スーパーの乾物の棚で干ししいたけを物色しているわたしたちに、おばあさんが声をかけて来たのです。
「いいわねえ、今の若い人は」
どういう意味かよく分からず、首をかしげながら、ああ、はい、えへへ、とあいまいに相槌を打って、内心わたしは、35歳は若い人でいいのか…? なんて思っていた。おばあさんはにこにこしながら、
「あたしたちの年じゃ一緒に買い物に来てくれる人なんていなかったからねえ、あたしは早く死んで生まれ変わって、一緒にスーパーに行ってくれる人と結婚したいわ」
と言って、それを聞いたらなんだか胸がきゅーってなったんでした。
先週末、夫はフジロックで留守にしていたんだけど、その前の週末に久しぶりにこの西友に一緒に行って買い物をした。結婚して関係性は多少変わったと思うけど、この先も変わってゆくんだろうけど、できればあのときのおばあさんくらいの年齢になっても、スーパーに一緒にお買い物に行ける仲でいたいなあ、とね。足腰が利く間はね。