七夕まつり

この街には、はてなで知り合ったお友達が子供の頃から住んでいた。彼女への親近感から、わたしも勝手に親しみを感じていた。その後、この街に住む人と付き合うようになり、その人と結婚をして、どこに住むか悩んだ結果、馴染みのあるこの街で新しい生活を始めることにした。
この街では、8月の前半に七夕まつりが行われる。商店街に、何故か巨大な張子がぶら下げられる。張子の種類はいろいろ。どうして七夕に張子なのかは分からない。大変な人出でにぎわうのだ、と話には聞いたことがあり、去年、とても楽しみにしていたのに、この時期に夫(当時の恋人)が足をひどく捻挫し、人ごみの中を歩けるような状態ではなかったため、チケットを取っていた RIJF も、七夕まつりも諦めざるを得なかった。
今年はようやく夫と一緒に見られそうで、楽しみにしてはいたんだけど、週末にその商店街に買い物に行くと、既にぶらさがっている物体があって、正直ちょっとひいた。

で か す ぎ る … !
どうして張子なんだろうか。こんなでかいの作るのに何日かかるんだろうか。商店街の人たちの情熱の方向性が解せない。わたしは困惑し、仕事中の夫に画像を送信した。
そしてきのう、仕事から早く帰れたので、商店街の中のスーパーに行ったらなんかもう、大変な人ごみでぐっちゃぐちゃになっていて驚いた。各商店が店先でいろんなものを焼いて売っている。大人はビール、子供はフラッペの紙コップを持って、にやにや、ぐるぐる歩いている。食べ物のにおいと子供の歓声、近くを歩く酔っ払った女子大生が画像の張子を見て延々歌う例のアレ…一応、申し訳程度に笹かざりも吊るされていることを確認した。そうです、七夕まつりはきのうからだったんでした。本当にものすごい人が出ていて動揺したわ…張子まつり…!
夫もわたしも実は人ごみが大嫌いなので、今夜か明日か、夜、出店が全部終わった後に、ぶら下がっているブツだけ楽しみに行こうかと画策してます。出店の買い食いも楽しそうだけど、夜、まつりの後っぽいシャッターだらけの商店街を散歩するのもきっと楽しい。その後、同じ家に帰れるからこその楽しさだ。
以上、この街にもともと住んでいたお友達、が、別のお友達にコメントされているのを見かけて上げてみたエントリでした。