最近観てるドラマのはなし

観られたり観られなかったりしているせいで感想を書きそびれている。ここいらで一旦まとめてみようかと思い立ったのでメモ。

月曜

たまーに観ている「太陽と海の教室」。第一話を観て「ないなー」と思っていたけど、先週観たらちょっと面白くなっていたので、観られる日は観るかもしれない。未履修問題は話題としてはちょっと古いけど、学年トップの生徒がぶつかった「どうして勉強しなきゃいけないのか?」っていう疑問を描いた回での発覚だっただけに、意外に直球っぽい効果があったように思う。生徒を学籍番号で呼ぶ小日向さんとか、「それでもボクはやってない スタンダード・エディション [DVD]」のいやな裁判長を思い出させる感じで非常によかった。吉瀬さんは今期「魔王」ダブルヘッダーなんですなー、スーツ姿もエロくていいわあ。エロといえば北川景子ちゃんの唇とまつげも、どことなく劇画っぽくて大変エロいと思います、誇張した女性性を感じさせる。ドラマは、女性がきれいでエロいとそれだけで観ててたのしくなれるよねい。
1話1人ずつの生徒たちの葛藤を描いているみたいですが、生徒も皆かわいらしくて目に優しいドラマだと思う。中でもやっぱり、ダントツに岡田将生くんが美形で、ダルビッシュ有のようにどの角度から見てもきれいだなーと毎回溜息ついてます。「天然コケッコー [DVD]」の印象がとても強いけど、同じ制服姿でも、田舎街に溶け込みつつある「大沢くん」と、このドラマでの湘南の高校生とでは、やっぱり雰囲気が違って、そこがまたよいと思った。

火曜

モンスターペアレント」を結構観ていたけど、先週はテレビ東京の、スーパーの PB 商品の実態を追ったドキュメント番組みたいなのを観てしまった。なんか、観なきゃという気持ちにならないドラマというか…親たちをオモシロっぽく描きすぎてるところが気になるのかも。親側にも親の心情や事情がありましょうに、そこを汲んだやさしい結論とかにならないのが、観ていて少々疲れるところなのかもしれない。そんな極端な親いないよ、と思ってしまう。現代社会、誰かを悪者として誇張して描いたら、一見オモシロくなるのは当たり前で、それをせずにどうオモシロくするかがキモなんじゃないのか、とわたしなぞは思っておる次第。
でもヨネさんは何を着てもすばらしくいい身体をしてらして、1週で最低5着以上は着替えてくれているので、ものすごい見応え(ヨネさんに対する)があるんだよネー。そして佐々木蔵乃介の老けかたがものすごくて心配になるのですがいったい何があったのか。
「童顔刑事」は2回くらいちらっと観たきり。一話完結をベースにしながらも、共通の敵みたいなのがいる感じなんだよね? 「セクシーボイス&ロボ」の大後寿々花ちゃんが出ててわあっとなったけど、ドラマ自体にそんなに楽しさを感じなかったので継続しなかった。でも、この時期になると物語が大きく動いて途端に面白くなるっていうのは、あると思います。詩吟。今週あたり観てみようかな、時間があったら。

水曜

観られたら必ず「ゴンゾウ」を観ている。実によくできたドラマです。途中何話か続けて観られない週があったけど、その後続けて観てもやっぱり面白いのですごいことだと思う。登場人物が皆、根性が緩かったり、身勝手だったり、卑屈だったりして、人物が小さいんだけど、その小ささが引き起こす事態と真剣に対峙しているさまがいいなと思う。皆、生きていること自体に苦痛が伴うような闇を抱えていて、それでも普通に日々を暮らしている。その尊さのようなものと、彼らの喜びの少なさに胸が痛くなって、ついと我が身を振り返ってみたりするよ。
先々週の過去話の内野くん演じる黒木は観てられなかったなあ、傲慢で自分勝手で。世間的に通りのよくない、reasonable ではない感情や衝動に乗っかることでだけ、他人にはない勢いを得て遠くまで行けていた人なんだろう。それでも、助けた少女を施設に訪ねて簡単に「また来る」と言ってしまったこと、言ってしまえることや、長じて売春婦となった少女=参考人を「自分の女」にしてしまったこと、してしまえることが、怖いくらいに身勝手で衝動的で、ダメすぎてこわいところなのだと感じた。どんな経験をしても人の本質は基本的には変わらないから、そのダメさを抱えている黒木が、バランスめちゃくちゃになってでも、それでも生きていこう、やってゆこうとしている、「今」のあがきがとても切実なものとしてちゃんと浮かび上がってくる。観ていてつらいけど、とてもうまい表現だな、と思った。
そんな黒木との比較では、筒井道隆演じる佐久間も、本当に腹立たしく、救いのない人物ではあるのだけど、それをいかにも憎々しくは演じていない筒井くんが大変にうまくて溜息が出る。んとに、あんなムカつく芝居ってなあ、なかなかできないよー。寸前のクールでは「Around 40」の人畜無害な料理人を演じていて、そのキャラの平らさが持ち味とマッチはしていたものの、佐久間の絶望することにすら絶望しているようなつらい生き方を、あの平らな芝居で表現されるとちょっとね、まいる。キャスティングした人すごい。ってこどもか。
そんな訳で、謎解きはそんなに意識していない、のですが、そういう見方をできる刑事ドラマ、しかも一話完結型ではないものは珍しく、本当に楽しんで観てます。これだけ人物が皆しんどい人たちばっかりだと、観ているだけでつらくてキツくて困るものの、何故か後味が悪い訳じゃないっていうのが不思議。皆、いい人でも悪い人でもなく、優しくも冷たくもないく、ただ状況に対して必死なだけで、本当の意味での「普通の人たち」だなあと思わされる。そういう人たちが丁寧に丁寧に描かれているので、手軽なカタルシスがない代わりに、思わず唸るくらいに「いい」シーンが細かく、たくさんある。大塚寧々の頓狂系キャラも、高橋一生のかわいさもいい。とにかく見応えがあるのだ。先週は放送がなくて残念だったけど、1週なかったくらいでは熱は冷めんな。ラストまで楽しみで仕方ない。
「その男、副署長」は最初2回くらいしか観られていない。帰宅時間的に間に合わないのです。面白いヨ! ってエントリ上げたこともありましたが、あの時期仕事が暇だったんだね。実際面白いのに、観られずにションボリ。

木曜

「四つの嘘」がやっぱり面白い。えげつなくなってきてからは、大石静節、大・爆・発! というかんじ。詩文は永作さんだとちょっと物足らないかなーと思っていたけど、先々週くらいの女医とボクサーのまぐあいを目撃したシーンの顔の老けて見えた具合、そのあとににやあと笑った顔の気持ち悪さったらさすがだった、テレビの前で拍手しちゃった。あと寺島さんがひとりでコミカルで困るよ、笑わせようとしてるのか! という戸惑いがひどい。そんな寺島さん演じるブッキーを見てニヤニヤしている詩文もたいがいひどいんだけども。
大石静のドラマに出てくる人たち(特に女性)って、何をしたいのかよくわからない人が多くて、そこがとてもリアルで生々しい。人の性格は一元的なものではないから、ドラマの公式サイトの「登場人物」で紹介されているような性格、傾向の通りにだけ行動する人ばっかりのドラマじゃあつまらない訳で。このドラマに出てくる人たちも行動原理とか信念とかがあまり見えないけど、それって普通のことというか、そういう人のほうが世の中の主流なんですよね。
どいつもこいつも思いつきで行動していて、その大半が「得をしたい」という風に思って判断した行動だという、そのありようは嘘が少ない。よく2時間ドラマとかで、「金」を言い訳に信じられないほどひどいことをする人物が描かれていたりしますが、そんなことすれば何を失うのかの計算ができないで衝動的に犯行に走る、そこまで一種類の「欲」だけが突出する、っていうのはそうそうあるもんじゃない。「欲」というのは他の要素との複合で、総合的に「得」をしたい訳だから、そういう「欲」の描き方は雑というか、嘘だなあ、と思う。
その点、このドラマに出てくる女どもの「欲」の複雑さ、矮小さったらもう、リアルでリアルでオエーとなるくらいだ。りんごが手に入りそうだったらりんごを取りたいと思うし、りんごが思ったよりも手に入りにくければみかんでいいや、と即座に身を翻す。とにかく何でもいいから手に入れたい、ひとりだけ何ももらえないのだけは絶対にいや。まだ手に入れていない人を見ては安堵して、もう手に入れた人の持ってるぶどうを見ては「酸っぱそうじゃない」と鼻で笑う。そおいうヤラしさは、自分の中にも、どれだけ親しい友達の中にも、どーしたって見つけてしまうというものなので、このドラマを観ていると、うわあああ、こわあああああいいいいい、となります多少の誇張こそあれど。そこがたまらない。先週はラスト5分と予告しか観られなかったので、今週に期待だ。
「コードブルー」も数回観てます。人物も描けているし、見応えあって面白いけど、メインの役者が皆若すぎて現実味がない気も。戸田恵梨香ちゃんはかわいいけど、幾分落ち着いて見えるからまだいい、問題は新垣結衣ちゃんで、かわいすぎてちょっとねえ、と思う。その上の立場の人たちが結構上の年代(柳葉さんや杉本さんら)なのも気になる、通常現場で一番重宝がられるはずの30代がいない…あ、りょう? まあ、そのへんがいろいろ気になるけど、全体的にはよく作られたドラマだなあという印象はあります。何より山P はやっぱりものすごく格好いいので眼福。おばあちゃんが痴呆になっちゃった回は切なかった。時間的に観られないことが多いけど、最後までちょこちょこ観てゆきたい、室井やなぎばさんはお亡くなりになったのではないというのがびっくりだったけれども。

金曜

「魔王」観てます。1話も欠いていないのはこれだけのような…でも22時〜ってごはんのあと、片付けしていることが多い時間帯なので、がっつりと観ているというより、片手間でチラ見している割合が高い。金曜だからダラダラしてるけどね。
生田斗真くんは、わたし目線で言えば、若い頃すごくかわいいなあと思って、一時期「あれ、そんなでも…?」と思ったものの、またきれいな青年になって戻って来た、というかんじだ。白くてつるんとしていて本当にきれいな顔をしているなあと見とれる。単純バカの役ってこともあってか、すごくストレートに芝居をしていてまぶしい。役柄があんまり好きになれないのですが、激したり走ったり、忙しく動いている美形を眺める快楽ににやにやしております。
大野くんは肌がちょっと弱いのかなあ、アップになると肌質が目立つね。「嵐の一番地味な人」がもりもり芝居している、という点に価値を置く考え方もあるだろうが、わたしはそういうやり方では観ていないため、時々「わあ荒れている…」と痛々しく思ったりしている。芸能人て肌だいじだね…。大野くんてほんわりした雰囲気の人だと認識していたし、この役でもやさしそうな雰囲気はすごく出ているのだけど、追い込まれたシーンやカッとなったシーンの芝居でとてもいい顔をすることを発見。悪い顔もいい。斗真くんより、表に見えないあれこれを抱えてる役だから大変そうだけど、独特のエロさが出せる分トクな役と言えるかもしれん。泣き顔もなかなかでした。
物語は大げさで現実味がなくて面白いですね。そういうのが楽しくてたまらんタイプの人にはかなりいい感じのドラマだと思う。わたしはちょっと物足りない感じも受けつつ、それなりに楽しんでいるよ。脇は忍成くん、吉瀬さん、ひとりタン、田中くんあたりがエロスだなあと。総じて芹沢家陣営は皆エロいのに、警察関係者はぱっとしない感じなのが面白い。小林涼子ちゃんはかわいすぎて初回びびった…アップにするとむしろバランスが変な顔なんだけど、なんかその変さがやけにかわいい。異国の人形みたい。大野くんと並ぶとちっちゃくてかわいい2人、という感じで愛らしいです。そろそろ終盤差しかかって来ている感じで、大野くんの追い込まれ顔がたんまり観られるかと思うと楽しみだ。