最新 朝めし自慢―これで長生き!/出井邦子・『サライ』編集部

最新 朝めし自慢―これで長生き! (Shotor Library)

最新 朝めし自慢―これで長生き! (Shotor Library)

図書館で借りてきて舐めるように読んだ。みんなだいすき、サライの朝食コーナをまとめた一冊。
サライで取材されるような人は軒並み高齢なので、長生きしている人はより長生きしたいと願い、結果、「身体にいい」ものを一生懸命食べている…ということがわかって大変面白い。つか、何を以って「身体にいい」としているのか、年齢の分だけそれぞれの根拠に対する思い込みが深くなってしまっているので、ところどころでえー? となるような偏りが見えてくるのよね…毎日必ずこれを食べるとかね…。生活サイクルも、もしやそれ一般的に言って身体にわるいんでは、というようなサイクルの人もいる。いろんな人がいるんだなあ、としみじみする。
でも、一般的に「身体にいい」とされているものは結構みなさん召し上がっているようで、豆(煮豆とか酢豆とか納豆とか)や卵(とろろに生卵とか温泉卵とか)は大抵何らかの形で食卓にあがっているし、おつけもんやおひたしも多い。脂分が少ない献立が多い感じかな。野菜は生野菜が多かった気が。面白いことに、かぼちゃを食べている人も結構多かった。和食のお料理としては、さつまいもやじゃがいもよりも扱いやすいのかも。しらすおろしも多かったけど、これは手間がかからないからっていうのもきっとあるなあ、皆、品数すごく多いし。
そう、品数。これも特徴な気がするけど、多いんですよ、なんか。ホントに、この年齢で朝かこんなにたくさん食べてるの?? と一瞬思うけど、炭水化物少な目な人が多い。ごはんは大抵軽く一膳、パンの人だと6枚切りを半枚とか。あ、パンの人は何故か皆さんジャムをつけて召し上がるもよう。しょっぱいおかずもあるのに、何故かジャムはジャムで必要らしいよ、ふしぎー。全体的に、やっぱり和食メニューはちょっとしょっぱそうですけど、皆さんお元気でもりもり活躍されてる方々ばかりなようなので、塩分塩分てさわぐばかりが能じゃないのかしら、とかちょっと思った。
とはいえ、この本に載っているのは、98〜99年のサライに掲載されたものらしいので、さすがに何人かはお元気じゃなくなっているんだろう。そして、じゃあ続刊も出ているのかな、と Amazon を検索したら何がなんだか分からなくなった。どうやら「新世紀版」というのが最新らしいですね。それでも2001年刊、その後はなぜ出ていないのか? 「新世紀版」の著者名が変わったことと関係があるのでしょうか…。