今期のドラマ

基本、リアルタイムでしかドラマは観ないので、観たものもあれば観ないものもあるのですが、今んところのざっくりした感想など。

ヴォイス(月)

初回半分くらい観た。2大かわいこちゃん(瑛太斗真)は予想通りかわいかった…けど、石原さんはなんか質感が違ってる感じが否めない、フリースやコットンの中にひとりだけ西陣織り、みたいな。あと物語的には、瑛太きゅんが「子供を受け止めた」と結論付けるところの根拠の薄さがひどくて驚愕。瑛太きゅんの謎解き台詞のあとに矢田 → 時任に決定的っぽい要素(詳しくはもう忘れました)を報告しているシーンがあったけど、その報告内容は学生たちは知らないはずなので、それ抜きで真相に到達するのはちょっと「ないな」と思った。なんとなーく、脚本がうんこぽいにおいがするので予断を許さない感じ。今日も多分観ます。

トライアングル(火)

一話全体と、二話殆ど観た。今のところ、風呂敷を広げるだけ広げた感じが…。初回、相武さんと稲垣さんが最初にマンションの廊下ですれ違うとき、映像がコマ送り、スローモーションみたいになったので、「きっとこの二人はいずれ恋に落ちるよ!」と面白半分で夫に言ったら、なんか本当にそんな風になりそうな感じなので笑うしかない。
全体的に、謎がどーも安い感じ、真面目に考えるとバカをみるタイプの物語に都合のよい謎に思えて好みじゃないんだよなあ、期待していた広末さんもあんまりかわいくないし。つか、役者が皆さんくたびれているように見えます、それなりのクラスの役者を揃え過ぎたら若さに欠けた、という感じ。その割に役者に沿った脚本でもないので、まだそれぞれの良さがぴかぴかしている感じが全然ない。観てて浮き立つものがないよね…勿体ないと言うのも違うけど、このあと良くなるのかなあ? あんまり期待できそうな感じがしない…。
あ、唯一気を吐いているのは谷原章介か。あの人の気持ち悪さはすごいねえ、惚れ惚れするね!(キャッキャッ。

神の雫(火)

モーニング愛読者(原作そんなに大好きって訳じゃないですけど)なので、ちょっと気になって初回を20分ほど観た(トライアングルの放送時間が20分押しだったので)。なんかわたし、動いている亀梨くんをちゃんと観たのって初めてかもしれない…思ってた顔と違っていて新鮮な感じが。ふつうにかわいくて、原作の雫よりちょっと華奢なところはあれど、要領よさそうなのに裏では頑固なところがある感じとか、雰囲気は合ってるなあと思った。
みやびちゃんは雰囲気が全然違うけど、仲里依沙ちゃんのぽわぽわしたほっぺたを観ているだけでおなかいっぱいなので、これはこれでいいです、すごくいい! あとやっぱりもう、田辺くんが素晴らしすぎて感激したよ、あああああいうインチキ臭い台詞が浮かないのってホント才能よねえ、何あのうさんくさいメガネ、原作よりうさんくさくて最高ダ!!! …と20分だけでもかなり体温上がりました。メガネ好きならトライアングルじゃなくてこっち選ぶべきなのかもしれん、どっちも脚本にそんなに期待せずに観たほうがいいなら、役者がぴかぴかしてるほうが観てて楽しいもんなあ。うーん、明日までちょっと考えよう…。

キイナ〜不可能犯罪捜査官〜(水)

今週からですよね、脚本次第だなーという感じ。菅野さんすきなので多少は楽しみにしているけど、初回観て決めようかと。

ありふれた奇跡(木)

楽しみにしてたのに初回観られなかった! ので先週観ました、すばらしかった!
加瀬くんがいいのは勿論ですけど、久しぶりに山田太一ドラマをがっつり観られるのが本当にすばらしい。山田太一の描く男の子は、ナチュラルにバカで情けなくて、けど、そこがリアルでものすごくいとおしいのだ。加瀬くん、ホントぴったりで笑ったなあ、山田太一の台詞を喋る加瀬くんはいつも以上に本当にいいです。
そしてあの台詞のテンポったらない、唯一無二だなあ、と溜息が出るってもんで。世間の加瀬くんファンのクウネル女子が、あの山田太一の台詞のグルーブに乗っかれるのかが見ものよねえ、ああ、ニヤニヤするったら。更に、相も変わらず八千草薫がすばらしく、この感じは何かに似ている…と思ったら、「拝啓、父上様」のときの感激でした。納得。
倉本さんにしても山田さんにしても、強い台詞を書ける脚本家がいて、その台詞を身体にしっかりそぐった形で発せられる役者がいるということ。大御所にはちゃんと意味があるんだということ。70年代、80年代のテレビを支えて来たこの2大脚本家が、テレビドラマはもう書かない、みたいなことを言っているのが残念でならないけれども、ネットをざっと見た限り、このドラマの感想を書いてる若い女の子は大抵「テンポが変」とか書いてるので、そういうのを読むとしょうがないのか、としょんぼりする。そういう女子には是非、あの台詞に身をゆだねる快楽を知ってほしいもんだ、と思うのは古い犬の遠吠えですかそうですか。ああ、わたしも宮藤ちんみたく「ふぞろい」の DVD 見返したいなあ!(ヤケ)

ラブシャッフル歌のおにいさん(金)

どちらも先週は帰りが遅くて観られず。今週観てみようかと。でも、ラブシャッフルって「え、スワッピング?」って思っちゃうと思うんですけど、そんなことないんですかね?

銭ゲバ(土)

初回観た。夫が一昨年再版された原作を買って絶賛していて、そのときわたしもぱらぱらっと見てみた…けど、随分とトーンが違っているなあという印象。でもまあ、ジョージ秋山の漫画のトーンをドラマで再生しても意味はないので、これはこれでいいのかなあと。派遣社員、とか今っぽい要素も混ぜてあるのが面白いけど、りょうたちの定食屋のシーンはちょっとポカーンとなった。あれでほっと一息つかせよう、ということなのかもしれないけど、わたしはむしろイラッとなったよ…。
あと、金持ちのお嬢さんがマカロンごときであんなに怒らんでもいいではないか、と思うんですけど、そのへんの違和感は無視すべきですか? 貧乏なうちの子だってわかって家に連れて帰り、食べきれないくらいのお菓子をこれみよがしに振舞う…って時点で偽善という油膜がギラギラ輝いているのに、連れてこられた子が見たこともないお菓子の山に何が何だか分からなくなって、かばんにお菓子をどんどん詰め込むと、急に「いくら貧しくても人のものを盗むだなんて」「軽蔑します」「許せません!」て、いったいそれ何プレイ? という感じだ。そのへんの偽善と傲慢が今後物語の要素としてちゃんと活かされるのならいいのですが、今の感じでは成長した後のこの女子 = ミムラの佇まいからは、おっとりしたいいお嬢さん、みたいな扱いにするのではとちょっと不安になった。ちなみに、ミムラと松山くんがすれ違うときも映像がスローモーションになっていたので笑いました、恋に落ちる予兆か?! と。まあ、この二人は過去の因縁がちゃんと描かれていたので、そっちの効果を狙ってのスローモーだったのかもですが。
それにしても、あの子役の子はいいですね。「流星の絆」でのにのみやに続き、松山ケンイチの子供時代を演じてあまり違和感がない、というのがなんだか、あの年齢できっちり哀愁を背負っているかのようで今後が非常に楽しみです。加瀬くんにも思ったことだけど、松山くんはなんだか、特別顔が整っている訳でもスタイルがいい訳でもないだろうに、動いているところを観ると、変に雰囲気があって気になる…っていう得な役者だなあ、と改めて思った。それを、人は色気と呼ぶのだろうけれども。
あと関係ないけど、奥貫薫「魔王」やら「コードブルー」やら、ここんところ*1子供を抱えてなんか幸せじゃない感じになってるお母さんを連続して演じていて、きれいな人なのになあ、って思いました。薄倖枠の売れっ子ね。

*1:先期の「チームバチスタの栄光」は普通の役(喫茶店のマスターの奥さん)だったけど。