• 明後日から初フジロック。しかし全然、心身ともに準備が整っていない。
  • それとゆーのもアレだ、くるり武道館からこっち、頭がくるりでいっぱいになっているわたしがいるからだ。もう10日以上経つのに勘弁してほしいものよホントに…。
  • もともと、ライブ観たあとしばらく引きずることが多いバンドなんですけどね、わたしにとってのくるりって。にしても、武道館後は異様な状態。自分でもかなり退いている。
  • なんで今更くるりに? というのは自分でもよくわかんない。でも、今くるりが2人だ、というのが大きいのかもしれない…関係性とか、そーいう言葉を使うのはアレですが、やっぱりバンドが2人だといろいろバランスがおかしいところが出てくるはずな訳で、それが音に出ないように工夫している形跡が透けて見える、そこを面白く思ってしまう自分がいるんだなあと。
  • だってなんか知らんけどあの人たち、全然2人で大丈夫そうに観えてしまうんだよ、んな訳ないのに。恐ろしいじゃん。恐ろしくて、なんでそんなことになるのか、気になってしょうがない。
  • 岸田がフロントのバンドなので、ライブを観ると自然と岸田に目が行くことが多いんですけども、なんだか今回、武道館で佐藤くんに気を取られることが多かったのもそういう理由な気がする。フロントに立ってない人の役割に気を取られ、「2人」の構造が気になる感じ。まあ、理屈はどーあれ、面白くてしょうがないので、しょうがないっつう話なんですがね…。
  • そういう訳で、ここしばらくくるりの諸々を振り返る旅に出ていた。いろいろ思うところあれど、「横濱ウィンナー」の岸田の見た目の完璧さには改めて度肝を抜かれたね…なんなのかしらあれ。ルックスに精神面の充実度が反映されすぎってことなのかしら。
  • そう思ってみれば、岸田は基本もっさりしてるのに、たまにものすごく確信的な、すっきりとした表情をしていることがあって、そういうときは怖いくらいきれいに見える気がする。横浜のライブんときはまさにそういう感じだったなあと思い出した。
  • いや、メガネはありませんでしたけれどもネ! その分、黒目勝ちで目がぱーんと開いてた感じ。瞳孔?
  • それに比べて、こないだ武道館で観た「今」の岸田は混沌が風貌に出ている感じだったかな。でもそっちのほうがらしく思えたりするのが面白くもある。
  • この DVD に収録されてるパシフィコ横浜でのライブんときのように、たまに突き抜けて、何かの境地に達した恍惚とした美貌を晒したとて、そこに留まり得る人でもない訳で。きれいさだけを求めてもしょうがないんだけど、そう思って観てもなお、「横濱ウィンナー」での岸田はものすごくきれいで、ちょっとびっくりしたという話です。
  • 今まで何度か、くるりにはすごいもの、きれいなものを見せられたことがあって、でも見せられるものがすごかったりきれいだったりすればするほど、そこでこっちが感じている多幸感は、その場限りのはかないものなんだって思い知らされて来た。横浜んときはその絶頂だったなあ。
  • このコンサートが終わったら、くるりはまた違う方向に進まなきゃならなくなるんだろうなあ、ってことに、コンサートの最中からだんだん気付き始めて、わたしは「ワルツ」がすごく好きだったから、横浜のあのモードがど真ん中で好きで、何より岸田が溶けそうなくらいしあわせそうに見えて、観てるこっちもものすごくしあわせで。なのに、終わっちゃうんだなあ、二度とこの場所には戻らないんだなあ、ということが終わる前から分かっていて、そこで奏でられている音楽はとても愛情に満ちたもので、客席にいることがむちゃくちゃしあわせなのに、同時に最高に寂しくて寂しくてしょうがなかった。
  • くるりとゆーバンドは続いても、その時期のくるりをもう一度ステージ上で観ることは絶対にできないってこと。それは、ライブがよければよいだけ、寂しさを誘うものでもあって。あの人たちはなんか、ライブの度にそれをつきつけてくるから、よく寂しい気持ちにさせられて、ライブ中からしょんぼりしてきてしまうのだな。だから、あんまり深入りしたくないんです本当は。寂しいのは苦手なので。
  • で、そういうことを考えるにつけ、佐藤くんは容貌に変化がないことにも気付く訳です。いつも同じ顔をしている印象。安定してる人なんだろうなあ。だからやっとれんのだろうけど、ベーシストなのに、ドラマーががんがん変わっても。
  • …というようなことをぐるぐる考えて10日以上経ちました。気持ち悪いよ自分が。一言でいえば「なんで今更?」だよひたすら。うううう…。
  • 苗場で根性入れ直してきたいと思う次第です。押忍。