ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2009

夏の食い倒れ企画第二弾、最終日だけ行ってきたヨ。

  • キーマカレー:唐辛子粉をお好みの量かけて辛さを調節するタイプ。おいしかった!
  • 矢沢永吉:午前10時半の矢沢。宙に舞うタオル量に爆笑。
  • すいかソフトクリーム:ホントにすいかだった。種はなし。
  • 曽我部恵一BAND:相変わらず暑苦しくてよかった。曽我部さんは子供たちにやさしいな。
  • しらす丼:フジのリベンジ。ごはんの下にたれが敷いてあって、しょっぱくておいしかった。
  • とうもろこし:ぷりっぷりで汁っ汁で甘い! 茹でたてをぼりぼり食べたった。
  • ホットコーヒー:ふつうだった。
  • 観覧車:12分間の空中散歩。
  • ケーキセット(場内レストラン):ちょっと休憩。小さい杏のケーキとチョコケーキ、カフェオレのセット。高校生くらいっぽい女の子たちが、バスタオルに包まって座席で寝ていた。机にはざるそばの器が置いてあって、なんか大変だなーと。
  • 安藤裕子:声量弱めの歌姫、という感じ。もっとほんわか、かわいい系の歌を歌っているのかと思っていたので、意外と歌い上げる系で驚いた。声質的には違うタイプの曲のほうが向いてるかもと思ったり、思わなかったり。アーティストグッズが「オーガニックコットンTシャツ」なのにニヤっとしました。クウネル的な。
  • 電車:場内移動のやつ。100円取られることを忘れていた。電車はやっぱりいいねえ。
  • 真心ブラザーズ:3曲くらい。1曲目が「拝啓ジョンレノン」。やー楽しかった! レポート見ると鉄板のセトリだったようで、夏フェスの真心は徹底してるなーと。去り際に倉持が襟のついてるチェックのシャツ着てるのがスクリーンで見えて、こんにゃろう! と思った。
  • グループ魂:ものすごい客の入りだった。今まで観た中でベスト下品アクト。
  • フジファブリック:トイレに寄りつつ3曲くらい。外から見ているとき、真心桜井さんが来たと夫が言っていた。
  • ゆず豚丼:茹で豚にポン酢味。さっぱり。
  • のびーるアイス:トルコアイス。あんまりつめたくなくて食べやすかった。
  • チーズナチョス:本当はホットドックが食べたかったんだけど、さすがに自粛。
  • ユニコーン:バスが混むので4曲で帰った。最後のほうに大迷惑やらすばらしい日々やらやったそうですが、服部とペケペケでもう満足ってことにして帰ったよ。民生がソロんときと別人で、手マイクで立ちヴォーカルとかやってて、そうだ、ユニコーンの民生ってこういう感じだった! と思い出してきゅーっとなった。服部が「新曲」だったときに観たな、神奈川県民ホール。17歳だったな。

いろいろ

朝、新宿でツアーバス乗る時点でなんだか重装備(厚着)の人が多く、「あれ、もしかして寒いのかな…?」と夫とぼそぼそ喋っていると、隣に並んでいた女の子が「寒いですよー、きのうはジャージの上がないと死ぬって感じでした」と教えてくれて、着のみ着のままにポンチョだけ持った薄着で臨んでいた我々は涙目でした。でもまあ、なんとか凌げたからよかったです。帰宅後、風呂浸かって温まってから寝た。
それにしても、日帰りバスツアーを複数日取ってる人が多いんだなーというのがよく分かった。朝6時の時点でバスの乗客の半分くらいが今年のフェスT着てて驚いたったら。というか、皆してフェスT着ててすげえな! と思った。こんなだっけ? って。でも、夫とも言ってたけど、最初に行った年は自分もフェスT買って着替えたりしてた気がしないでもない。何も知らずにその場に行くと、そういうもんだと思ってしまうのかもしれないね、フジとかエゾとか、他のフェスを体験すると感覚が変わる気がするんだけど。
あ、それで言えば、女子が皆バスタオル肩にかけてるのも不思議だった。日よけ? だったらストールとかのほうが小さくたためて便利じゃないか? と。フジ行ってきた直後だからなのかなあ、フジは逆にストール率異様に高かったので。足元のコンバース率の高さもすごかったです。
反省点としては、寒くてマンゴーアイスシャワーを食べられなかったことが挙げられる。その割にアイス食べてますが、アイスとカキ氷は冷え方が違うのだから仕方がない。フジに続いてとうもろこしのうまさを堪能できたのはよかったなー。難点はあったかい飲み物が少ないって点ね、メニューが全体的に画一的でワクワクする要素が少ない。でも、しらす丼はフジで最終日に売り切れて食べそびれたやつを食べられたので満足しました。
ライブは、最初から最後まで観たのは矢沢と魂だけ。あとはチラ見に次ぐチラ見で、途中で観覧車に乗るという狼藉まで働きました。

見ろ、人がゴミのようだ! Grass Stage では Superfly 演奏中。多分アーティストゾーンなんだろうエリアもなんとなく視界に入った。でもゴミのようだから、誰がいるとかまでは見えないけど、ものすごい倍率の双眼鏡とか持って乗れば見えたりすんのかなー、とか思ったり思わなかったり。

こっちは新しく中途半端な場所にできた Park Stage。MCU だったのかな? 奥のフォレストではピーズがやってたはず。
まあ、そんなにガツガツ観たいものもなかったというか。夫が体調を崩していたこともあって、のんびりすごしたという感じでしたよ。

矢沢永吉

そんな中、朝一の矢沢はキャッキャはしゃいでて愛らしかったです。矢沢がマイクスタンドを蹴ってまわす度に、グラスステージが「おおおぉ…」とどよめいているのに笑った。あと、ジャケット脱いでシースルーっぽいランニングシャツ1枚になったとき、汗で濡れたシャツに乳首がくっきり、みたいな姿が大写しにされた瞬間もかなりどよめいていたのはご愛嬌というか、まあ矢沢はそれも計算済みなんでしょ! て思いました。
「3年前は渋谷さんが『出てみないか?』って言って誘ってくれた。今回は矢沢、『出してください』。プリーズ。自分からお願いしたよね」「渋谷さあーん、また呼んでねえー」など、MC も冴えてたなあ。「止まらないHa〜Ha」で皆、タオルを投げるのが楽しい、みたいになってて、周囲の人同士で受け取り損ねたタオルを拾いあったり、なかなかハートフルな雰囲気でした。
3年前はわたし、Grass まで行くのが面倒で、大好きな訳でもないのに Lake で Grapevine 見ながらご飯食べて花火の瞬間を迎えたので、改めて野外で矢沢を見られて満足。まあ、朝10時半、白日の下で見る矢沢っていうのはちょっとシュールだったけども。何より、矢沢がホント楽しそうに歌ってて、若い子がいっぱいいるフェスに出る、っていうのが新しい楽しみになってるんだなあという様子が伺えてよかったです。朝から濃ゆいところ堪能したよ。

グループ魂

40分のアクトで、カヲルさんの衣装替えが5回ありました! 以上!
…もうそれで締めてもかまわないくらいのアクトであったことだよ。Lake がとにかく超満員でびっくりした。あまりに満員すぎて途中で出るつもりの子も出られなかっただろうことを思うと何やら申し訳ない気持ちとなり、その申し訳なさは、あまりにも下劣なコール&レスポンスで頂点に達しました。あんな内容で逃げ場がないなんて…もう破壊さんがひどすぎてギィェーとなったわ、客の男子が喜んでたから結果オーライかもしらんけど!
楽器隊3人がアロハシャツ、暴破が白ライダースで、暴破のルックスがいい状態だったのでニヤニヤしました。殊に暴動の髪型が非常にイイ…やっぱりサイドが長い髪が似合う男の人は思いっきりイイ!!(握りこぶし)自己紹介の「暴れるに動くと書いて」も噛まずに言えて、母さんひとりで頷きながら拍手してました、よく言えたよく言えたって。もう自分が気持ち悪くてたまらない、ヒヒヒ。
演奏はまあまあではなかったでしょうか。普通にフェスに出るバンドとしてはド下手の部類ですけど、魂的尺度でいえばまあまあだったかなあと。何より、今回ひっさしぶりに後ろのほうで、客席まで含めて全体が見える状態で魂見ましたが、彼らはやっぱり演奏がメインじゃないんだなーて再確認。演奏だけじゃなく、頭からお尻までの構成力とか、下品さとか、破壊さんの客を引っ張りあげて突き放す瞬発力とか、意外と必死な楽器陣のひたむきさとか、カヲルさんのお腹とか衣装替えの多さとか、そういうもの全体が「グループ魂」なのであって、どれかひとつを取り出して見ても意味がない。そーいう人たちが、ろっきんじゃぱんふぇすてぃばる、に出演していて、なおかつあんな人数を集めてしまっている、という状況の不可思議さについて改めて思いを馳せた感じでした。
ジュースんとき、♪あんあんあん、あ、ああんあん♪でスタンディングゾーンが皆、手を右、左、と揺らしていて、あまりにも皆揺らしているから、水面が波立っているみたい見えて、すごいきれいで怖かったです。魂なのに! て。カヲル&バイトのチェッカーズ風振り付けとしては、ここに続く A メロ♪今日はウキウキ初デート♪のところで振りが変わる、そこでもお客さんはそのままゆらゆら手を揺らしていて、最前エリアにいると頑なに振りを守りたくなるところですが、後ろから見てるとそれはそれでアリなんだなーと思った。きれいだったし。
あと、「クルマ売りたいな」では最後のサビくらいからようやく歌詞が聞き取れたらしく、その意味不明さに笑い崩れていた女の子たちが近くにいて、CD も是非聴いてみていただきたい! と思った次第。あれとか「モテる努力をしないでモテたい節」とかホント、聴き取れなかったよ…まあ逆に、歌詞も聞き取れてないのに、皆さんよく楽しんでくださって! ありがとうございます! と感心もしました(て誰なんだ)
ともあれホント、40分でも2時間でもやること一切変わんないのが魂のすごいとこだなーと改めて思った。魂の一番強いトコが全面的に出た、いいアクトだったと思いまっす。

全体的に感じたこと

3年前に行ったときより明らかに、若い子が多い! というか、若い子しかいない! っていう感じで、本当に若者が増えたのか、わたしが老けただけなのか、よくわかりませんが、これじゃあ出演アーティストが他のバンド観に観客エリアに出てきたら目立っちゃうね、と思いました。お酒もビールばっかりだし、トイレは恐ろしい数存在しているし、エリア内に飲み物の自販機もあるし、道は平坦だし、全体的に清潔だし。よく躾けられた、元気いっぱいの若い子が楽しめる場、という感じで、明るすぎる分、情緒があまりないなーって思った。
今年はモッシュ、ダイブを本気で排除するという姿勢をフェス本部側が打ち出していたらしく、アクトの始まる前に最前エリアの前を「モッシュ、ダイブ禁止」というプレートを持った係員が行き来してた。あと、アクトの前にプロっぽい人のアナウンスが入るのも…「皆さんで助け合い、フェスティバルを成功させましょう!」って、アクトの始まる前に必ずいい声で流されるのも、なんかこう…道徳教育臭さが気になるっていうのは CDJ 同様、さすがロキノン主催のフェスだなあ、っていう感じで、でもまあ、こっちからその場に足を運んでいるのにいちいちイライラしてもしょうがないので、あー、そーいうことするんだー、ふへー、なんて遠巻きに眺めていた感じでした。
でも、ステージの雰囲気作りとかは、フジに行ってきた後だと貧困だと思わざるを得なかった。明らかにフジロックを意識している感じの中途半端な装飾があっちこっちにしてあって、どうせ国立公園の中なんだから、半端な飾りなんてせず、無骨なステージのままにしたらいいのに、と思いました。やってもフジにかなわないなら方向性は変えたほうがいいよね。目指すのは自由かもしれないが。
フードエリアを増やしたのはいいけど、Lake のところの屋台がなくなったのは残念だったな、ごはん食べながら観られるから Lake 好きだったんだけど。その分、全体で見たらお店が増えてたみたいだからいいのかもしれないが、みなとやのハム焼きとかは並びすぎだと思うわ。おばさん、あんな並んでまで食べられない。去年の CDJ でもみなとやひどかった。もう食べる機会はないかもしれない…自宅でやるかね…。

そんな訳で

1日だったらひょいっと行けるな、という感じで楽しみました。ポンチョと帽子とストールと財布以外は何も持っていかなかったし、途中軽く降ったけどポンチョ出すまでもない程度だったし。お手軽な分、気持ちが揺すられることはあんまりなかったけど、来ている若い子たちは皆すごく楽しそうだったので、これはこれでいいんだろうな、って思った。
さすがに10周年だけあって、ベビーカーで子供連れて来ている客も結構いたけど、フジみたいなハラハラ感は全然感じなかったよ。屋根もたくさんあるし、遊園コーナーもあるしね。こうやっていろんなフェスがあって、棲み分けができるのはいいことな気がしました。いじょう。