きれいなことばを、きたないもじで

リアクション戴きましたので深追いします、よろこんでー!(絶叫 でも長くなるので取り敢えず畳む。
上のほうにあるエントリで「宮藤官九郎の字の汚さが結構好き」と書いたのだけれども、「汚い字を書く宮藤官九郎が好き」なのか「宮藤官九郎が書く汚い字が好き」なのかは難しい問題である。考えたけど、わたしの場合は多分、どっちもだなあと思って。
一般的に言う「汚い字」って情報量多いでしょ? 綺麗な整った筆跡よりも癖というか、偏りが見て取れる。そういうノイズがもたらす情報を見てああだこうだと考えるのが好きなのですわたしは。だから、色々想像とか妄想とかを刺激されるタイプの「汚い字」が好き、ということで。
実際、わたしは「吾輩は主婦である」の題字、クレジットを見る前に宮藤さんの字だって分かった…ってことは、無意識に筆跡の癖を見て、あれこれ考えてにやにやしてたんだと思うんだ、それまで自覚なかったけども。「な」とか「る」の特徴を見て「へー」と思ったりしてた気がする。年齢が近いせいもあって、小学生くらいの頃に流行ってた文字のスタイルの影響が残ってるのな、とか、そういう感じで。
ほんで、じゃあ男の人は字が汚ければ汚いほどいいかというとそうでもなくって、綺麗な字を書かれると、それはそれで「こう見えて*1育ちがいいんだ…!*2」みたいなサプライズに繋がって楽しい。箸の持ち方と筆跡が綺麗な男の人って、それだけで「わあ」と思わされる*3
つまんないのはアクのない文字かなあ。想像の余地も落差もないのは寂しいもので、多分ね、文字を書いた絶対量によって、普通であれば何かしらの書き癖って出ると思う。そういう意味で「汚さが好き」という、汚さの「種類」を指して「好き」と書いたのかも。いっぱい文字書いてる人特有の汚い字が好き、ってことな気がしてきた。
…あ、あと宮藤さんの文字がいいのは勢いがあるところな! 要は文字の大きさとか並びとかがでたらめだというところです。PC にはできない芸当。そういうのも含めた「汚さ」が好き。

*1:育ちがよく見えないという前提に則っての話。どういう趣味だ。

*2:そんな風に書いておいて何だけど、阿部サダヲの筆跡を見たときに実際こう思った。

*3:余談ながら学生時代、酔えば全裸、という独自文化を生きていた男友達(宮藤さんが所属していた軽音の、わたしらの代の部長だった)がこの2つのポイントをクリアしていた。「そそるよねっ!」と絶叫していたわたしも相当酔っていた、軽音と一緒になるときはいつでも。