SAKEROCK「どっちを向いても宇宙」ツアー/渋谷CLUB QUATTRO

原宿から移動してクアトロの前まで来ると、外で平岩紙ちゃん&少路勇介くんコンビを見かけた。紙ちゃん白い…。中に入って階段のところで整理番号が呼ばれるのを待っているとき、大堀光威くんが階段最後尾に並んでいるのは何故? とずっと思っていたら、宮藤官九郎さんを迎えに出ていたらしく、入場口で階段から上がってきたわたしの横に、大堀くんと、関係者チケットを手にした宮藤さんがいたので、ちょっと下がって先に入場譲ったりした。近藤公園くんはいない訳がない*1、と言っていたらホントにいたり、終演後、出口のところで長坂まき子社長とそのご子息(可愛かった!)を見かけたり、お友達は伊勢さんも見かけたそうな。相変わらず大人計画率高めの客席。宮藤さん見てわきゃわきゃしてる女子も多数いて、ぼへー、と眺めていたんだけど、宮藤さんの髪型がちょっと面白いことになっていて、もっさーとキャップから出ている後ろ髪と、なんかまた更に痩せた…? という顎のラインに、おじいちゃんがんばって…とか思いながら、先に入っていたko-motoさん*2とオレンジスカイさん*3と合流、大人軍団よりもちょっと前、いつものベストスポットに位置取りをした。
ライブ自体は、すごく楽しかった。OP、源ちゃんだけが楽器(アコギ)を持って、残り3人が1本のマイクに寄り添って「インストバンドの唄」を歌っていて、丁度寸前に「あの曲は源ちゃんのヴォーカルで聴きたい気分」なんて話をしていたところだったので、「意表を衝かれた」「しかも2段階くらいの意表」なんつって喜んでいたら、2コーラスめは源ちゃんが歌っていて、すごくよかった。でも開演の結構前に、ハナレグミ永積くんをBunkamuraあたりで見かけた、とオレンジスカイさんから聞いていたので、永積くんは歌わないのかい…? と思ったら、アンコールでちゃんと出て来て、もう1回「インストバンドの唄」をやっていた。っていうか、その後「インストバンド」もやったので、このメロディラインを都合3回聴いたことになるぞ。さすがだ、インストバンド。自己アピールが強いね。
ゲストがとにかくたくさん出ていて、高田連さんと ASA-CHANG がいたらそれはもう、サケというか、オールスターズじゃないか、と思ったり。野村卓史くんが入って、グランドピアノで「チャイニーズ・スケーター」やったとき、横でko-motoさんが崩れていた。でも、野村くんはともかく、もちっと4人だけの演奏が聴きたかったような気もしたかも。アンコールのラストは「生活」で、しかしながらこの寸前に、大人計画陣がフロアの出口からごっそり出て行っていたのを見送っていたので、あーちょっと反応見たかったかも、って思った。こういうの多い*4なあ。しかしこの曲はやっぱりよい、ベースラインの自在さとか大好き。めちゃめちゃ楽しい。
ほんで、ダブルコールがかかって、ゲスト全員引き連れてメンバーが出てきたとき、「もう曲がないのでこれをやるしか!」と言うハマケンに何となーく嫌な予感はしたのだけど、たくさんのゲストに鳴り物を持たせて「信長」をやりおった。爆笑。原宿から歩いて移動するとき、「天下布武?めんどくせえよ」と物真似してげらげら笑い続けていたので、ハマケンの語りが入ったときは思わず身体が傾いだ。♪長・宗・我部・元・親(チャッチャッ)♪とかねえ、大喜びだよ。あんな大量のゲストを、歌わせもせずに、♪チャッチャッ♪とタンバリンだけ叩かせて、そんなひどいシングアウト観たことない、みたいな。いやあ、笑った。
でも、正直、演奏はちょっと荒かったような…ハコの音響のせいだろうか。見てる位置も関係あったのかな、みやこのときの、音や拍の噛み合った一体感と比べると、今回は割と個々に突っ走っている感じで、アンサンブルが今イチに聴こえた。リズムが走っているとか、そういうことじゃない。走っていても、一体感があれば疾走してる気持ちよさを感じられるもんだし。何か、PA の音のバランスが一般的じゃなかったんだろうかなあ、源ちゃんのギターがすごく前に出て聴こえて、しかも和音とかじゃなく、カッティングのジャキジャキした音が前に出ていて、あまり総合した「音楽」というより、「音」って感じに聞こえる瞬間が。馨くんのベースは逆に割とこもって聴こえて、ドラムもすごーく奥のほうから聴こえる感じ。リズム隊の音像がぼやけて感じられたといいましょうか。ロックの PA バランスなのかなあ、うわもの楽器の音だけが立つように聴こえてしまって、サケの曲のバランスとはちょっとそぐってなかったように思ったのだけども。「エイト・メロディーズ」の弓弾きのウッドベースのときだけ、めちゃめちゃバランスよく聴こえた。…あ、ウッドベースだからバランスが難しいとかそういうことなのか? んー、これまでにクアトロでは結構色んな構成のライブ*5観てるけども、そんな風に感じたことはあんまりなかった…が…。
つーかなんか、わたしは馨くんがすきなのかな…? と思ったのは「生活」のときで、そんな訳ですごく奥まって聴こえるベースラインに物足りなさを覚えて、ふとステージ上の馨くんを見れば、でっかいウッドベースを、でっかい人が、でっかい指でばきばき弾きまくっていて、なんかものすごく格好よい! とどきっとなったのだ。なんだろうこれ…目覚め?(バカ あと、ハマケンがなんか、調子乗ってる感じで面白かった、他の3人が大人でハマケンが子供、みたいな構図が。でも正直、それだけが彼らの面白味な訳でもなくて、わたしにとっては、ハマケンのトークより、演奏のほうが楽しいので、トークに熱狂的に喜ぶ客のムードをちょっと感じて、なんかヤバくないか? ともちょびっと思ったかも。お客がハマケンを可愛がりすぎで、まあ、そのお陰でハマケンがノリノリになる、という感じのよい効果もある気はしたけども…あの、以前にキックに源ちゃんがゲストで出たとき、ハマケンは冷たく厳しく扱ってこそ真価を発揮する、みたいなところがある*6って話をしていたんだよね。それを何となく思い出していたよ。
来年2月の東京追加公演のチケットを終演後販売していたので、早速確保した。わーい。しかし、色々ばたばたしていて、グッズを確認せずに出てきてしまったことが心残り。SAKEROCK ブランド、つうてましたか? 何が置いてあったのかなあ。

*1:わたしが「演奏する源ちゃん」を生で観て、客席で公園くんを観なかったのは、航空公園とみやこだけだ。公録のときにもいたんだってよ。それじゃ普通のファンだよ。

*2:id:ko-moto

*3:id:orange_sky

*4:オールスターズライブのときも、宮藤さんと三宅さんが来ていて、視界を何度も何度も横切っていたのに、「七拍酒」のときの反応は見られなかった。大地くんの超絶ドラムに三宅さんがどんな反応していたのか見たかったのに…!

*5:チェロが入ったバンドとか、エレクトロン系やテルミン栗コーダーカルテットがゲストで出たライブもここで観たことがあったような。生スティールパンも観たな、田村玄一さんが青山陽一さんのサポートしてるとき。

*6:それを聞く宮藤さんも、魂におけるカヲルさんに置き換えて納得していた。ホント、サケと魂は似ている構図がチラチラと目に付くのだなあ。ピザ食べながら、みやこで「Old Old York」やるときにハマケンが間違えて、えー、って空気になったとき、源ちゃんが無言で「信長」のリフを弾き始めて、結果的に1曲急遽やったんだけど、そのリカバリの仕方も「…どこかで観たことがあるよ…?」と思った、という話でひとしきり盛り上がった。お友達が、「ハマケンは、魂でのカヲルさんとバイト君の立場を兼ねている」と言っていたのに納得。