世界ウルルン滞在記

阿部サダヲクレイアニメに出会っていた。プラハは実にきれいな街なのだなあ、いいなあ。全般的に、おかしなところで急に笑い出す阿部さん、という不思議ちゃん資質が余すところなく発揮されていて面白かった。
しかしアレですね、この人、やっぱりかわゆいですね。顔が、とかっていうところはともかく、周囲のチェコ人が発する言葉をいちいち繰り返したり、クレイの人形を擬人化したり、マイペースで楽しそうで、なんか生き物として憎めない。日本でメディアを通して見るときは、これに無責任、という素敵な要素が加わる訳だけども、人形への愛着がこの要素を封じてた感じ。あと、3日くらいだったから、っていうのもあるのかな。一生懸命なところ、愛情深いところが強調されてて、何かずりーなーと思ってしまったよ。あのね、もっと黒いところもありますよこの人…?(どうでもいい
仕上がったアニメの出来も非常によかった。よすぎてずるい感じ。最後のオチ、阿部さんがこだわっていた「笑い」のポイントは、チェコ人には到底伝わっていないだろうけども、それでも愛らしさだけで合格点もらっちゃってる感じで、やっぱりこのバランスがものすごくずるいなあ、っていう話だ。そもそも、犬の存在がずるい。椅子を使って犬を表現してるところもかわゆすぎてずるい。釣れた帽子を犬に被せてあげたところ、その帽子から蛙? が落ちてきたところで、スタジオの女性回答者たちが「やーん」って悲鳴上げてたのが笑った。こういう、女子の大多数がもつ絶対的なツボを押す人なのだよなあ。
…なんつって、れいせいなふりをしているけども、観ながらわたしも存分に「やーん」言うてましたがな。普段こんだけ、阿部さんにきゃっきゃ言う女子を斜めに斜めに見て生きているわたくしなのに、今回ばかりは普通に、冒頭の犬のシーンで既にぜえぜえしてたもん、あんまりにも可愛くて。ふんとに、この人は不思議な人ですねえ。黒いところ、でたらめなところと、こういう綺麗なところが混在してて、バランスが滅茶苦茶で。でも屈折してる複雑さともちょっと違って見えるし。そんな阿部さんのサニーサイドをコンパイルしてお届けされた感がある。堪能しました、ご馳走さまでした。
…あ、ただね、ED で流れていた「お別れのシーン*1」でちょっと映ってた、泊めてくれた監督の誕生日のシーンって、本放送部分ではなかったよね? 公式*2で、親戚の子供たちが来て阿部さんが質問攻めにあった、みたいな記述があったんだけども、そこはカットだったのね。そう思えば、挑戦以外の、周辺の色々が少ない放送だったかもしれない。アニメ製作の部分だけで充分番組が成立したってことかな。
※追記:そういえばきのうの「ふるチン」で、「文字を書かない」っていう話が出たときに、大笑いしながら「一番最近文字を書いたのは台本にカタカナで名前を書いたとき」「最近カタカナしか書けなくなってる」と言っていたんだけど、スタジオの壁にオリーブさんを飾って「プラハダイスキ アベサダヲ*3」と書いているのを見て爆笑、マジでカタカタしか書いてないし!

*1:「泣きもしなかった」ときのうの「ふるチン」で本人が言っていた。あっちの家の人のほうへの泣かせよう、みたいな演出もあったこともチラと暴露…ほれ黒かろう? 「楽しすぎて泣く感じじゃなかった」って「ふるチン」でも言ってたけど、それはお家の人も同じだったんじゃないのかな。おもちゃみたいな子が帰った、っていう感じ?

*2:http://www.ururun.com/ 今、結構重くなってる…あーまた人気出ちゃうねえ。はは。

*3:阿部さんのサインはデフォルトでカタカナ表記。