カンニング中島、死去

人気お笑いコンビ、カンニング中島忠幸(なかしま・ただゆき)さんが20日午前、白血病ウイルス性肺炎のため都内の病院で死去した。35歳だった。中島さんは04年12月末に急性リンパ球性白血病で入院。入退院を繰り返しながら闘病生活を送っていた。

中島は「人気お笑いコンビ」の中島じゃなかった。中島が入院する段階ではまだ、カンニング泣く子も黙る噛ませ犬だったし、竹山はテレビで今みたいな薄ら笑いなんか浮かべてなかった。咆えたり喚いたり罵ったりする竹山を、横で目尻を垂れ下げて抑える中島がいてこそ成立するバランスで、カンニングは始まったばっかりの「お笑いブーム」とやらの中で、正々堂々とカウンターとして立ってた。
竹山がピンで色んな仕事をするようになって、普通にバラエティの枠組みに収まる方法を身に付けてゆくに従って、わたしは段々彼の活動に興味がなくなってはいたけれども、それでも、中島が帰ってくる場所を守るための竹山なりの戦いなんだろう、ってわたしはずっと思ってた。
中島がいなくなっちゃったら、竹山が帰る場所もなくなってしまう。もう、あの竹山を観ることは永遠にできなくなっちゃった。中島が横にいないのに、竹山があんな風に切れられる訳がないんだから。

…もうやだ、本気で泣けてきた。中島の心からの御冥福を祈ると同時に、竹山のこれからに、どうか幸多からんことを。