チャットモンチーは芋をくれる

http://blog.eplus.co.jp/kihon/2006-12-29
ああ、いいなあ、いいなあ…RIJF では人が多すぎてステージが一切見えずに断念、みやこ音楽祭でやっとまともに彼女たちのステージを観られたんだけど、ちっちゃい子が3人でばきばき音を鳴らしていて、ヴォーカルはアイドルみたいなハイトーンで、唄メロはキャッチーでコーラスは綺麗で、全体的に面白かった。ライブならではのグルーブとかはそんなに感じられないんだけど、丁寧でひたむきで、何よりすごく楽しそうなのがいいなあ、と思ってにやにや眺めていた。
そもそもライブを観る前の時点で、「チャットモンチー、よく聴くと歌詞がマジ怖ええ」って話で女子の間では話題沸騰だったのよ、「恋愛スピリッツ」とかホントに怖い。のろいのことばが満載なうた*1だ。「ハナノユメ」でおお! と思って、うきうきと「chatmonchy has come」を買ってからまだ一年。「シャングリラ」の奇怪な変拍子には度肝を抜かれて、でもやっぱり、この曲も結構歌詞が怖い。「君のことダメな人って叱りながら愛していたい」とか「希望の光なんてなくったっていいじゃないか」とか。
みやこでも「恋愛スピリッツ」の演奏が始まった瞬間笑ってしまったんだけど、あのとき、最前のほうで、アイドルに対してみたいにメンバーの名前を叫んでいたファン男子たちは、この歌詞の怖さをどう捉えていたのだろうかな。そんなところも可愛いって? バカだなあ、おっかないぜ、こんなの歌にしちゃう23歳。わたしから見たらそういうところが面白いのだけど。
で、そんなチャットモンチーが芋をくれる、というのは、なんかよいなあ、と思ったのだ。お里の味を大事にしたり、冷静すぎる目で恋愛状態の自分や相手を眺めてみたり。そのふり幅を当たり前に乗りこなしてるところがなんかいい。元旦、幕張でまた観るぜ。きっと「恋愛スピリッツ」でまた笑ってしまうな。

*1:http://music.yahoo.co.jp/shop/p/53/377216/Y033740 でも文字で読むより音で聴いたほうが強烈。情念節。