RockerRoom!!/新宿LOFT(2007.02.11)

http://blog.kanemouke.jp/
やー面白かった。ロフトって受付で「お目当ては?」って言われるじゃない? なんか咄嗟に出てこなくって、「あー、うーん、えーと、あの、宮崎さん!」とか言ってた。宮崎さんて。普段そんな風に呼んだことないのに…。以下感想メモ。

MacaroniBony
オープニングアクトということで、普通に上手かった。好みにそんなに触れてくる感じがなかったので、敢えて真面目に聴かずにやり過ごしてしまった。具合あんまりよくなかったので、余裕がなかったのです。つうことは逆に、あんまりイヤじゃなかった、ということでもある。3ピースバンドでしたか、ね…?(それすらも。
ザ・たこさん
大阪ファンク。キッチンの、油が染み付いたステンレスみたいな、粘り気のある黒い膜と底光り…って何のことだかさっぱりですが、そういう粘度を感じた。ファンクはコシってことかのう。やあ、格好よかったです。ラストのくどさに関西人気質を見た。
東京60WATTS
初見。バンドが登場するや否や、ヴォーカルのルックスに目が釘付けに。うわ好み。顔の骨格が宮藤官九郎に似ていました、ってすみません、気持ちが悪いですね。頬から顎にかけての骨格と垂れ目なところと痩身が似ていて、目が離れているところと歯並びが普通なところが似ていなかった。まじまじ見ながら、声って骨格に影響されるはずなのに、違うもんだなあ、と思いながら聴いていたよ。服装の感じもラグランTシャツ+ジャージブルゾン+キャップ、と遠からず、な感じだったのと、何より髪が長かったのがよかったのではないかと。宮藤さんの長髪に飢えている層にはよい感じに映った気がする。現地で会った友人女子たちで、思わず「ルックスよかったスな」と囁き合ってしまったもの。って、ごめんごめん、ホントに気持ち悪い。音の話をしようじゃないか、うん。えーと、音も好みだったんですよ、あんま説得力ないだろうけど。キーボードとベースがすごく好みだったの。楽曲にまっとうなポップス魂とソウルフレーバーを感じて、歌詞の甘酸っぱさにちょっと照れる、みたいな。何より、今日び立ちヴォーカルっていうのが珍しいなあ…と一瞬思ったんだけど、考えたらグループ魂も立ちヴォーですわな。あと、このイベントで言えばたこさんもスクービーも立ちヴォーだった。あら? 要するに、その3バンドに比べると、ヴォーカルに攻撃性が感じられなかったということなのかもしれない。割と飄々としている雰囲気、歌声で、あのトーンで立ちヴォーって珍しいなあと思った。びよんびよんと開脚ジャンプをしているのだけど、その今イチへなっとした感じも好みでした。ヘタレっぽいヒョロっとしたのがツボなのかいわたしは? あと、上記ブログで、彼らが武内亨(ex: チェッカーズ)のバックをやったりしていたことを知って何となく納得。
宮崎吐夢バンド
たーのしかったあああ! 吐夢さん目当てで行ったお友達は皆、「あの衣装が見られて嬉しかった!」と口を揃えて言っていた。大人フェスのカルチャースクールの着付講座のときのアレなんだけど…って、もう、知らない人にとっては説明すればするだけ、何がナニやらな状態なので、下に画像をリンクしておこう。折鶴つきの絢爛な和装。大層美しく、見応えがあった。実にいい着物ですよアレ。もしやサケが…? という淡い期待を持ちつつも、多分ないだろうという気はしていて、やはり案の定、「オファーをいただいてからバンドメンバーを集めた」「集まっても音楽性の相違などですぐに煮詰まり、バンドを組んでは解散してを繰り返した」「そして2日前にようやく決まったメンバーがこの2人です」とのことだった。うん、分かってた、分かってたよ! その2人とは、三味線担いだ河井克夫さんと、天理教のオイノリで使うようなこういう…うちわみたいな形状の鳴り物を持った女性、あれは宮沢さん、ではないですよ、ね? だあれ?? 結局最後まで、その女性が誰なのかはよく分からないままながら、存分に楽しませていただいた。わたしが吐夢さんのステージを生で観たことがある回数に対して、「一生うんち出ないかも音頭」を歌った割合つったら100%だよ。男女の性器を喩えて「ハブ対マングース」ということで、会場をハブチームとマングースチームに分けて「シャー」と「ウォアー」みたいな掛け合いをさせていたり。もー馬鹿馬鹿しくて楽しいったら。色々下劣で素晴らしかったです。堪能しすぎて、恐らくわずか20分くらいのアクトだったのに、見終えたときはへとへとになっていたが、まあ、悔いはない。目当てだしな。そんな訳で、お写真はこちらです。

SCOOBIE DO
ボロフェスタに続いて2回目。いやあ、押せ押せで格好いい。好みとかを超越したところで無理矢理にでも届ける力のある演奏とうたですよなあ。ボロフェスタで観たときとセトリは多分結構被っていたのだと思う、既視感を持ちながら楽しんだ。「新曲」つってた曲は向井秀徳エンジニアリングでレコーディングしたというアレなんだろうか。曲の入りんところが若干向井テイストを感じさせないでもなかった、ような気がした。しかし、コヤマシュウの押し付けがましさはとんでもない。フロントマンの対客との距離感がバンドのスタイルの表出になるんだと思うけど、こんなに押し付けがましいバンドはめったにない。こんなの、生で観たらイヤでもほだされちゃいますよ。ほだされたところに、きっついビートが入ってくるので、気持ちよくなってしまう感じ。わたしはこのバンドのベースが好きだな。あと、コール&レスポンスをやろうってときに、「さっきので言うなら、俺がハブで、あんたらがマングースだ」「さっきのが強烈すぎて、ちょっと軽くトラウマテイストだぜ」と咆えていたコヤマシュウに噴いた。天晴れなり、宮崎吐夢
マキタ学級
普通に「いい曲っぽいロック」を演奏していたので意外だった。いい曲っぽすぎて引っ掛かりが少ない。演奏もヘタじゃないし、曲も普通にいい曲っぽいのだけど、それだったら別にこの人たちでなくてもいいのかな…と途中で意識が離れてしまって、バースペースのほうとか行っちゃってました。すみません。ドラムがちょっと、力量的に足りてないのかな。あと、ベースが上手いのに、音作りがハコに合ってなくって勿体なかった。あと、やっぱりちょっと長すぎたっス。いっそ1番手とかにやればよかったんじゃないかなあ。
DJやつい
相変わらずの歌謡曲っぷりで安心した。1曲目はユニコーンの「おかしな2人」。会場に挙手させて年齢層を掴み、「バンドブームで」と宣言した割には B'z とかかけてて笑った。B'z てバンドなの? 後半、電気の「N.O.」で会場が好反応だったからって、「シャングリラ」までかけるのは明らかにやりすぎだろうに。今日のくるりは「ワンダーフォーゲル」でした。これか「青い空」ですよな、大抵。締めは「X」ということで、このへん、チーム紅卍とかDJハヤシとの差別化が望まれるところだなあと思った。いやいや、久しぶりに観たけど、相変わらず楽しそうでよかったス。たまたま位置取り的にDJブースのすぐそばにいたので、やっつんDJタイムになると、なんかオモシロなムードの女子がわさわさ集まってくるのを見て、うわあ、と思ったりしていた。ファン女子って、対象がなんであれ、観察しがいがあってやっぱり面白いや。はは。

ともあれ堪能しました。なんか異常に知り合いが来ているイベントで、会わなかったけど来てたらしい、という人も含めたら10人くらいはオフで面識ある人たちが集っていたのがものすごかった。皆そんなに吐夢さんがすきかい…? わ、わたしはすきだよ、うん(胸をかすかに張りつつ。 そう言えば、マキタ学級の最後から2曲目に全出演者が出て来て挨拶していたけど、吐夢さんが普通に、素っぴんでコットンの開襟シャツで現れたのがムショウに面白かったんだけど、その際に「宮崎吐夢バンドは今後も続けてゆこうと思ってますので、腕に覚えがある方は事務所に連絡を」と言っていたのがさらにツボだった。もう、楽器できる人は今すぐ大人計画に連絡したらいい! あの人の後ろで演奏できる幸福(あくまで想像)を是非!!