翻訳夜話2サリンジャー戦記/村上春樹、柴田元幸

翻訳夜話2 サリンジャー戦記 (文春新書)

翻訳夜話2 サリンジャー戦記 (文春新書)

昔に買って読んだものを再読。おもしろかったけど、村上さんが「キャッチャー・イン・ザ・ライ」を翻訳して、その監修を柴田さんが手伝った、その後の補足的な対談なので、やっぱり村上さんが「自分はこう思ったんですよね!」ってアツく語ってるところが多くて少々暑苦しいほど。柴田さんはいつも軽妙で素敵だけど、そういう対比で見ちゃうと村上さんが損するのは当たり前だよね。
この本が出たのって、「キャッチャー」(と村上さんは略してる)(そこにまた春樹節がむんむんと)の刊行に合わせた時期だったと思う。当時はこれを読んで、なんかすっきりしちゃって、「キャッチャー」そのものは読まなかった。今度は、これを読んだら「キャッチャー」が読みたくなったな。古本で探してみます。