東京 Jazz 2008/国際フォーラム A ホール(2008.08.31)

サム・ムーアに合わせて入って、こちらも現役感があって大変楽しかったのですが、取り敢えずスライが印象的すぎて少々サム・ムーアの陰がかすんでしまったような感じがあった。バックバンドがあんまりうまくなかったっていうのも大きいけど。
スライはとにかくたのしかった! バックバンドのレベルが高すぎて、演奏曲の半分くらい、スライ・ストーンレスのステージだったのにテンションがあがった。ははは。だって、本人いないのに「スライ」のパフォーマンスとして納得してしまっていたんだからすごいよ。納得するこっちがおかしいのかもしれないけども。
スライじいちゃんは、なんだかおばあちゃんみたいになっていた。でも声はあの声なのでまいるというか。囁くような「Stand!」ったらなかったな。実に忘れがたい、あれは。曲の途中でふいっとステージから去ってしまって、二度と戻ってこなかったけど、おじいちゃん、疲れちゃったかなー、みたいな感じで全然いやじゃなかった。化石みたいにいろんなものをそぎ落として、ガリガリになったひとりの男性があの声で歌っている、というのが、なんか、かなり貴重なことであったように思う。プロとして云々とか、普段いらいら思いやすいタチのわたしでも、あの佇まいと歌声には、そういうのどーでもいいなー、と思わされた。ほんとうにたのしかったです。
こんくらいしか書けないが、それでもこういうの*1を読んだので書いてみた。

*1:8/31 付け参照。