そうだ、オザワ聴こう

加瀬くんはすきだけど、「ありふれた奇跡」はせりふのテンポが変だし意味わかんない…という若い女子は、今こそ小沢健二を聴けばいいと思った。

十年前の僕らは胸を痛めて
いとしのエリーなんて聴いてた
ふぞろいな心はまだ今でも僕らを
やるせなく悩ませるのさ

ここで言ってる「ふぞろいな心」とは山田太一の1983年のドラマ、「ふぞろいな林檎たち」(主題歌:いとしのエリー)の「1」と「2」を指しておるのですよ、「LIFE」出たのは94年だからね! さあ、オザワマジックであなたも太一を再評価! にこにこ。
ちなみに、サザンの解散時に山田太一が文春に書いた文章がすばらしい、というので大根さんが写経してたのがすごく面白かった。URL をメモっておく。
http://blog.livedoor.jp/hitoshione/archives/50728790.html
ドラマを観ていると、物語以外に時代を映すたくさんのことが伝わってきて、それを楽しむような観方を許すドラマが以前はいっぱいあって、山田太一倉本聰はそういう、ドラマの幸福な時代の生き証人なんじゃないかと思う。今はそういうドラマは減っている…ということ自体も多分、時代を映しているわけなので、わたしはどんなものであっても、ドラマがドラマだというだけで、それなりに楽しく観られてしまう性質なのでした。