ともさかりえの徒然 note/ともさかりえ

ともさかりえの徒然note

ともさかりえの徒然note

今書名をタイプして気付いたけど、これって銀色夏生とかぶってないですか? 大丈夫?
去年買って、あっという間に読んでしまい、薄さにちょっとびっくりしたまま感想とか書きそびれていた。
この本読んで、あーきっとこの人離婚すんだろうな将来…と思ってたら意外と早かったのでびっくりした、とゆーかんじでした。この本、息子のことは散々書いてあるのに、旦那さんのことは一文字も、本当に一文字も書いてないので。なんか子供を生んだことを「自然な流れで授かって…」みたいな書き方までしていて、コウノトリ的なぼやかし方に驚愕してしまったほどだ。不自然にも思うよそりゃ。
ブログも、旦那のは時々、嫁のは毎日読んでいたのですが、嫁のブログだけ見ると母子家庭みたいだった。たまにまちゃぴこのブログを見ては、あらやだ、この人ちゃんとおうち帰ってんじゃないの! と驚いていた。それくらいともさかさんのブログに綴られる彼女の「生活」にまちゃぴこの影は薄かった。
この本でご本人も言及しているけど、この人ものすごく家庭的な人…というか「生活」に比重を置いた価値観の人なんですよね。仲良しのお友達も「生活」を大事にしてそうな人が多く見えるし、その人たちとのつながりも「生活」的な要素(多くの場合は食)が間に挟まっていることが多いようで、とても「生活」を大事にしている人なんだな、ということを感じる。その大切な「生活」の描写に旦那が登場しないっていうのは、なんだか寂しく、どっか変な感じがしていた。なので、離婚のニュースに、やっぱりねえ、って思ってしまったという次第でした。
んで、この本には離婚後に読まれても問題ないように、という配慮がものすごくしっかりと施されていて、その点につくづく感心してしまったなあ。ともさかさんのブログには、日々、あまりそういう配慮は感じられないので、信頼できるスタッフに相談をして、誰かがちゃんと考えた結果なんだろう。写真もきれいだし、ともさかさんもかわいく写っているし、文章もつめこみすぎずに読みやすいです。読みやすすぎてスルスルっと読んでしまった → 物足りなさは残ったけどね…。
ただ、こういう生活本みたいなのを芸能人が出さなきゃいけない理由はないよね、っともちょっと思った。生活本て、もちっと素朴な背景の人のほうが親しみを感じる気がするので。でも、ワーキングマザーのお友達がともさかさんのブログを愛読しているそうで、彼女の視点は「働くママとしての共感」に根ざしているように見えるので、この本を手に取る層の大半はそこなのかもしれない、とも思った。働くママビジネスか…奥が深いね…。
ってなんか悪口書いてるみたいになってますが、わたしは女優としてのともさかさんがものすごく好きなので、にくくて書いてる訳じゃない! と言い訳しておきます。生活を大事にしているところにも大変に好感を持ってるよ!
でも、ブログで時々、すっごくひとりよがりな文章を書いていることがあって、そのポエムさにどん引きすることがあるのは事実。悩みがあるのよぅん、的な、具体性のないポエムを読めば、旦那のほうも有名人(いちおう)な訳だからこっちはアレコレ想像もしちゃう訳ですし、あんまりそういうのはよくないんじゃないかのう…としょっちゅうモヤモヤさせられてました。
まあこれは、わたしは一般人であっても、読んでる人に意味がちゃんと伝わらないような書き方で、私生活を憂うポエムをブログに綴る女性がどうも苦手、という話に過ぎないのかも。何が起こったのか、具体的な内容を書かずにポエムを綴っているのを読むと、うーんと唸ってしまう部分がある。自分のブログなんだから何書いても自由、っていうのは事実で、でも自由だからこそ、読んだ人がモヤモヤすることをネットに書くセンスが苦手、ということなんだと思うけど。
そんできっと、こういったモヤモヤも、好きな女優さんだからこそ感じるものなんだろう。好きだから感じる残念さというか。それゆえ目が離せず、なんかこの人のブログを毎日チェックしてしまい、あまつさえ本まで買ってしまった…ということなんだろうと思う。お金出して買ってるんだから、悪い言い方すれば「踊らされてる」ってことだし、あんまりえらそうなことを書いても意味がないのかもね…今急に冷静になった。
そんな風に、彼女自身への共感の度合いで評価がぱかりと割れる本のように思いました。わたしにとっては、一度はお金払って読んでみてもいいかな、という気持ちにさせられた本だったことは確か。でも、ずっと手元に置いておきたい本だったかと言うと、そうでもない、というくらい。そんな感じの本でした。