ギター・マガジン

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グループ魂の6弦組が2人してインタビューを受けている。JAPAN(550えん)は買わないのにこっち(800えん)は迷わず買う自分に失笑。でも、楽器とかマシンとかのことをああだこうだと語る人の語り口を見聞きするのが大好きなので仕方がないわな。そういう、ある種の歪みを持っている人にどうしたって興味があるし、それを覗き見るのは楽しいものよ。
宮藤さんから富澤さんへはともかく、富澤さんも宮藤さんから最近聴いた音楽の情報収集をしてる、というのがなんか意外でへーと思った。ギター2本の振り分けの話は殊に興味深くて、作曲の時点で富澤さんが2本にフレーズを分けていて、それを「こっち弾かせて」みたいに宮藤さんが選ぶ、ということらしい。あと、すごく納得したのは、宮藤さんが「6本の弦が全部鳴ってる状態が好き」「ハイポジションで弾きまくるのはあまり得意じゃない」みたいなことを言っていて、確かに、リフっぽいのとかオカズっぽいフレーズとかって大抵富澤さんが弾いてるよなあ、と。要は単音の旋律とかじゃなくて、和音を鳴らすのが宮藤さんは好きなんだろう。実際、演奏しているときの大半はカッティングしてる気がする。
宮藤さんのSG愛が熱く語られているのもちょっと面白くて、今のメインである通称:吾輩*1はすごくバランスのよいSGなんだって。でも、まとまりすぎているギターは愛せない変態さも健在らしく、相応に暴れる感じも出せるってことなんだろう。 「このギターは大事にしようと思う」って、今までのギターがかわいそうだよ! というようなことを語っていた。全般的にギターマガジンなのに、意外と宮藤さんの語ってる余地のほうが大きくて面白かったス。ギタリストっぽく色々語るところに対する含羞があったであろうところを、ばっさり落としてエディットされている感じとかね。
ギター下げて2人で写ってる写真の対比もちょっとおかしかった。黒づくめ+黒サングラスの長髪男と、ジャージ*2ジーパンにサンダル姿のキャップの男…普通に考えたら、到底同じバンドの人たちには思えない。どっちもガリガリであることは共通しているのだけど。
…あ、ここまで書いて思い出した、車と楽器とPCについては、扱い方が女の扱いに通じるところがある、というのがわたしの持論なんだった。だからこの記事が妙に面白かったのか。ああ…なるほどなあ…(自分に納得。

*1:昼ドラ「吾輩は主婦である」中で夏目漱石が乗り移った主婦・みどりのことを、周囲がこう呼んでいたことにちなんで。このドラマのギャラで買ったギターらしい。

*2:ここ最近、私服の宮藤さんを見かけるときはいつもこれを着ている気がする。しかも、トップスとしてじゃなくて、アウターとして着ているとしか思えない着方をしている。暖かいのだろうか。車移動とかならこれ一枚で大丈夫ってことなのか?