忘年会

きのう、忘年パーティにお呼びいただき、ディジェもやらせていただいた。ご来場いただいた皆様ありがとうございました。
個人的には、ケーキを食べ忘れたこと(自分のターンの最中に切り分けていたので)(そして取り分けておいてくださったものを忘れて終宴を迎えてしまったので)、来てくださった方を他の方に紹介する、ということをし忘れまくったことに対して後悔とか反省とかが残っている。でもまあ、わたしも殆ど誰にも紹介されなかったから、バランスとしてはいいのかな。
ディジェはちょう個人的なセトリで、テーマは「今年を振り返る」でした。実は持ち時間を勘違いしてセトリを組んで来ていたため、前半のしかけをいくつか飛ばすことにして、結果惨敗、という感じ。あと、クリスマスっぽいパーテーにはおよそ相応しくないと思われる曲もいくつか混ざっているんだけど、まあ、個人的な振り返りなので仕方がない。わたしだけは楽しかったス。
曲と、何を振り返ったかをメモっておこうかな。

ひとつだけ/忌野清志郎矢野顕子
2月の「新ナニワ・サリバン・ショウ」でのデュエット、3月発売の「はじめてのやのあきこ」、7月の清志郎の休業発表、8月の「レコーディングエンジニア吉野金次の復帰を願う緊急コンサート」でアッコちゃんが清志郎の名前を口にしてひとりで歌ったときのこと。
嫁とロック/グループ魂
9月の「大人計画フェスティバル」内最後の体育館ライブ。12月発売の「嫁とロック」。
THE NEW SONG/クラムボン
これは生では聴いてないな。7月に宮藤カヲルラジオに郁子ちゃんが出演したとき*1にかけていてきゅんとなった。7月発売の「THE NEW SONG」。
ナイトライダーくるり
7月発売の「ベストオブくるり/ TOWER OF MUSIC LOVER (初回限定盤)」収録のくるりver.。10月のボロフェスタで京都に行った折、くるり好きと京都タワーに上ったとき、エレベータを降りた瞬間に流れていた。9月の「まZeppツアー」。
シャングリラ/チャットモンチー
12月のみやこ音楽祭。10月から放送のアニメ「働きマン*2
LOVE IS BUBBLE/BONNIE PINK
5月公開の「嫌われ松子の一生」。10月発売の「Every Single Day -Complete BONNIE PINK (1995-2006)-」。
有心論RADWIMPS
11月にタワレコ店頭で前作を試聴して一耳惚れ。12月発売の「RADWIMPS4~おかずのごはん~」。
スーダラ節/SAKEROCK
9月の「大人計画フェスティバル」の弾き語り*3。11月発売の「songs of instrumental*4。12月に亡くなった青島幸男氏を追悼する意味も込めつつ。
ヘイ・ユー・ブルース/カンニング
12月に亡くなったカンニング中島の追悼。
あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう/岡村靖幸
追と(ry 9月の「大人計画フェスティバル」における宮藤官九郎企画のおばけ屋敷「あの娘おばけがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」。12月には松尾スズキが TV.Bros 誌の連載コラムで歌詞を引用。あと、12月に観たポツドール「恋の渦」*5

最後から2曲目は、どうしても全部かけたかった。あの場にいた皆さん、居心地悪くさせてホントに申し訳なかったです。ええ。
ちなみに、プレゼント交換で当たったCDはこちら。わーい。

sweet montage A

sweet montage A

*1:http://d.hatena.ne.jp/oolochi/20060702/p1

*2:結局初回しか見られなかったんだけども。

*3:3日間毎日聴いた。

*4:こちらに収録されているのはバンドアレンジ。

*5:EDで流れた「だいすき」と迷った挙句こちらに。

ギター・マガジン

http://www.rittor-music.co.jp/hp/gm/
グループ魂の6弦組が2人してインタビューを受けている。JAPAN(550えん)は買わないのにこっち(800えん)は迷わず買う自分に失笑。でも、楽器とかマシンとかのことをああだこうだと語る人の語り口を見聞きするのが大好きなので仕方がないわな。そういう、ある種の歪みを持っている人にどうしたって興味があるし、それを覗き見るのは楽しいものよ。
宮藤さんから富澤さんへはともかく、富澤さんも宮藤さんから最近聴いた音楽の情報収集をしてる、というのがなんか意外でへーと思った。ギター2本の振り分けの話は殊に興味深くて、作曲の時点で富澤さんが2本にフレーズを分けていて、それを「こっち弾かせて」みたいに宮藤さんが選ぶ、ということらしい。あと、すごく納得したのは、宮藤さんが「6本の弦が全部鳴ってる状態が好き」「ハイポジションで弾きまくるのはあまり得意じゃない」みたいなことを言っていて、確かに、リフっぽいのとかオカズっぽいフレーズとかって大抵富澤さんが弾いてるよなあ、と。要は単音の旋律とかじゃなくて、和音を鳴らすのが宮藤さんは好きなんだろう。実際、演奏しているときの大半はカッティングしてる気がする。
宮藤さんのSG愛が熱く語られているのもちょっと面白くて、今のメインである通称:吾輩*1はすごくバランスのよいSGなんだって。でも、まとまりすぎているギターは愛せない変態さも健在らしく、相応に暴れる感じも出せるってことなんだろう。 「このギターは大事にしようと思う」って、今までのギターがかわいそうだよ! というようなことを語っていた。全般的にギターマガジンなのに、意外と宮藤さんの語ってる余地のほうが大きくて面白かったス。ギタリストっぽく色々語るところに対する含羞があったであろうところを、ばっさり落としてエディットされている感じとかね。
ギター下げて2人で写ってる写真の対比もちょっとおかしかった。黒づくめ+黒サングラスの長髪男と、ジャージ*2ジーパンにサンダル姿のキャップの男…普通に考えたら、到底同じバンドの人たちには思えない。どっちもガリガリであることは共通しているのだけど。
…あ、ここまで書いて思い出した、車と楽器とPCについては、扱い方が女の扱いに通じるところがある、というのがわたしの持論なんだった。だからこの記事が妙に面白かったのか。ああ…なるほどなあ…(自分に納得。

*1:昼ドラ「吾輩は主婦である」中で夏目漱石が乗り移った主婦・みどりのことを、周囲がこう呼んでいたことにちなんで。このドラマのギャラで買ったギターらしい。

*2:ここ最近、私服の宮藤さんを見かけるときはいつもこれを着ている気がする。しかも、トップスとしてじゃなくて、アウターとして着ているとしか思えない着方をしている。暖かいのだろうか。車移動とかならこれ一枚で大丈夫ってことなのか?

NYLON 100℃ 29th SESSION「ナイス・エイジ」/世田谷パブリックシアター

楽日。面白かったー。体力不足で後半ちょっと身体がしんどかったけど、脳みそはだれずに3時間半観られた。タイムトリップにまつわるドタバタが主眼目だったから? 伏線がいっぱい出てくるのだけど、それがあんまり大きな伏線じゃなくて、すぐに「ああ、あれが」と分かるようなささやかな伏線が多くて、観客に優しいコメディだったと思う。あと、ナンセンスな笑いの度合いが程よかったんじゃない? よく分からないけど、平均的な観客って、あんまりナンセンスギャグって好きじゃないんでしょ? この作品は「ナンセンス」とまでゆかない、ライトな「ズラし」のギャグで笑わせてる箇所が多かった気がする。だからバランスが丁度よい感じだったんじゃないかなあ。
役者も皆さん非常によくて、やはり大倉孝二くんはずるい役者だなーと改めて実感。金髪をがーっと立てて、長い手足で舞台上を転がり廻っていてたまらなかった。一箇所、壁に手を付いたらそこの壁が回転扉になっていて、開けちゃいけないところを開けてしまった大倉くんに、板つきの役者陣が噴出しそうになっていたシーンも。笑った。池谷のぶえさんは本当に、完膚なきまでに素晴らしいよ。彼女ほどの強度を持ったコメディエンヌは他に知らない。原金太郎さんとのコンビってことでは、空飛ぶ雲の上団五郎一座の「キネマ作戦」を思い出してにやけていた。ブルースカイのレミゼもちょう楽しみだなあ。ああ、池谷さんをもっともっと観たい…レミゼ1回じゃ利かないかも…。
あと、峯村さんがちょうツボで、「元・使用人、現・妻」って立場の複雑さとか、子供を亡くした母の無念さとか、すごくよかった。中でも、孫にあたるヨウコと、近未来で会ってその後の次女の結婚生活を訊くところ、あそこで「これからは、わたしがずっとついている」「ついていって、旗を振る」「小学校も16校全部ついてゆくんだから」、みたいなことを言ったとき、何でか分からないけど、涙がどばーっと出てきた。って、また泣き話書いてますよ、この中年は…? 感情が動くと泣いてしまう癖がついちゃったみたいで情けないんだけど、いきなりどばーっと来たので、自分でもびっくりしたのだ。ホントすみません。
他にも、坂田さんのアロハが毎回ことごとく、めちゃくちゃ格好よくって涎が出そうになったり、新谷さんのキャラが可愛くなかったら話にならないところを、見事にふわっふわしてたり、空港で「お姉ちゃんともっと話したいことがあるの」と絶叫する長田さんにもちょっと泣けたり、志賀さんの教授に大笑いしたり、みのすけはなんかもう、いくつか分からないよ! って思ったり。キャスティングは全般的にすごくよかったと思う。初演の三宅さんて大倉くんの役? ああ、それはいいなあ、観たかった…。
そういえば、舞台の感想とは直接関係のない話だけど、わたしは中学校1年生のとき、あの事故で同級生を亡くしている。私立の女子中で、入学して最初の夏休みのことだった。亡くなった子とはクラスが違ったため、顔も名前も認識しないままに事故に遭い、他界してしまった。だから悲しかったりはしなかったんだけども、その後中学3年のときに実施された校内作文コンクールで、その亡くなった子のことを書いた子がすごく多かったことに気付いて、何だか1つ「分かった」感じがしたんだった。
わたしが通っていた中学は高校との一貫教育が売りで、6年間毎年クラス替えを行っていた。だから、あのままその子が生きていたら、高校卒業までの間に、どこかで同じクラスになって、もしかしたら、すごく仲良くなっていたかもしれないんだなあ、ということ。その後、わたしは折に触れてそんなことを考える。人が死ぬ、ということは、その後のすべての可能性がゼロになるっていうことであって、それは本人の可能性、という意味だけではなくて、その人とその後に関わるはずだったかもしれないすべての人の可能性も消える、ということなんだと思う。他人が死んで悲しいのは、その後、その人と体験できたかもしれない色々なことが、全部無になっちゃったことが悲しんだと思う。そのことを、なんか、久々にぼんやり思い出しながらこの舞台を観ていた。
まあ、そんなことは関係がなくて、非常によくできたコメディーだったと思うのだ。時空間移動の矛盾とかに触れるほどには、真面目にタイムトリップを描かない感じが好みで、物語の展開による波乱の収集を、ラストであんなやり方で落とし前をつけるなんて、ナンセンス以外の何者でもなくて素敵だった。そこでの池谷・原夫妻の愛情のあたたかさといったらどうだ。たまらなかったです。
あ、ちなみにカーテンコールでケラさんが出てきて挨拶をしていたんだけど、髪の毛真っ黒で、結わいてなかったので、おお、と。「今日なんかはもう、渋谷とか、男と女がすっごいことになってますから」と、おっさんトーンともまたちょっと違う、クリスマスに浮かれるカップルたちを揶揄しようとする熱意が空廻って何に対しての毒を吐いているのかひとつも分からないような感じになっちゃってるところに笑った。パンフも買ったんだけど、これは読みでがありそう。後日ゆっくり。

金曜深夜、関東ローカルの生放送『虎の門』でいつものようにいくつかのコーナーを担当。
ここ数ヶ月、カンニングの竹山くんがADとして参加しているのだが(実際フロアでカンペを出していて、このカンペのタイミングがいい!)、さすがに今回は休むだろうと思っていた。
が、ちゃんといる。ちゃんといて、カメラに映らないのにきっちりカンペを出している。
番組が内容としては終了すると、最後にカメラは竹山くんを横から映した。カンペには「VTRへ」と書いてある。そして、流し出されたのは4分ほどのカンニングの漫才。『虎の門』でかつて生放送されたものである。終了後、無音の中でカンニング中島くんへの追悼の辞がテロップで出た。竹山くんにいっさいコメントを求めないのは番組の誠意であり、愛情のあらわれであり、『虎の門』らしい品のよさだった。
俺はすでに自分のコーナーが終わっていたのであえて楽屋で観ていたのだけれど、スタジオで竹山くんとともにVTRを目にしていたらたぶん感極まってしまっただろうなあと思う。

カンニングはテレ朝っ子です!」って、一週間テレビガイドで竹山は叫んでたんだよ。上記ブログのコメントでも皆さん書いてらっしゃるけど、あの番組の視聴者には伝わっていると思った。そういう番組で彼らを初めて観られたことは、なんかすごく幸せなことだったのだなあと、改めて。

  • むちゃくちゃ疲れた。なんだろうこれは。へとへと。なのにテレビで「北の零年」を観て余計にへとへとに。なんつうつまらない映画なのかこれは…メインの人たちの性格が見えない。サブキャラも全然人生背負ってるように見えない。吹越さんとか阿部さんあたり、どーにも扱いが半端すぎて勿体ないったら。こんな映画観るのに2時間半もかけちゃったよ。お陰でキックは録音…してたらなんかラスト数分切れるっぽい…! うわーん、いいよ、明日聴くよ…。
  • M-1プラン9を一瞬観てテレビの前を去り、その後決勝だけ再度観た。やっぱりテンポって大事なのだなあ…とぼんやり思いつつ。決勝のチュートリアルのネタ、くだらなくて面白かったなあ。ああいう種類の頭のおかしい人って、漫才以外のメディアでは描かれないですね。実際、漫才の作品世界(そんな表現聞いたことないが)の中にしかいない種類のキチガイって感じ。そういう意味では、実に「漫才らしい」漫才だったように思う。
  • 去年の M-1 は観てないので、お笑いのネタ番組を真面目に観ていた頃ぶり、2年ぶりとかにチュートの漫才を観たと思うんだけど、当時は何も印象に残っていなかったところを、今回は「うまいなあ」と真面目に感じた。若手っていうのは伸び途中の人たちのことを指すんだと思う。完成しちゃった人たちは、結成10年以内だろうがなんだろうが、若手じゃないんじゃないのかね。笑い飯とか。
  • 「あんまり更新しない」と書くといつも以上に更新してしまう、というのがネタになってるのは大丈夫なのか、と忘年パーティで久々にお会いした方から言われた。うーん、ごもっとも。あとは CDJ まで何も鑑賞予定はないので、しばらくおとなしくしていようと思う。
  • ナイロン観て帰宅する途中、いつもと違うルートを通った。乗り換えで降りた駅は、昔ぁし、漫画みたいな色恋沙汰でひどくボロボロになったときの相手の男が住んでいたマンションの最寄駅。何でか分からないけど、ふと、「あのマンションの場所、覚えてるかなあ?」と思いついて、乗り換えのついでに歩いてみた。
  • 最初、駅から向かう方向が真逆だったので混乱。途中でそれに気付き、取って返してうっすらとした記憶を辿って歩いてみたら、ちゃんとまだあった。大きな看板が国道沿いに出ていて、長らくそれを見た記憶がないので、勝手にマンションがなくなったんでは、と思っていたんだけど、わたしの生活エリアが変わったり、そっちを気にして目をやらなくなっただけのことだった。
  • 単純に、なぜか急にそういうことをしたくなった、というだけの話。そこには何の感慨もない。
  • ちなみに今日の晩ご飯は水炊きだった。イブとかどうでもいい。明日の朝も残りを鍋ってから仕事に行きたいのだが。