ゴールデンスランバー/伊坂幸太郎
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/11/29
- メディア: ハードカバー
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チルドレン/伊坂幸太郎
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/05/21
- メディア: 単行本
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ハルチン (2)/魚喃キリコ
- 作者: 魚喃キリコ
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2008/07/08
- メディア: コミック
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四つの嘘
割と先クールの「Around 40」に似ている要素がいろいろとあって、ドラマ制作者たちのマーケティング力をひしひしと感じた。仲村トオルが出てくるとそれだけで笑ってしまうのはなぜか? 永作さんが、それでも意外に老けてきているので驚く。童顔のまま老けてゆくなんてな…! 寺島しのぶが気持ち悪くて大変によかった、何であんなにぎらぎらしてるんでしょうか…そしてどうして専業主婦キャラクターって、「Around 40」の松下由樹といいこの寺島しのぶといいショートカットなんでしょうか…。あ、そういえば4人のうち一人もロングヘアがいないね。そういうもの? わたしの中では高島礼子と羽田美智子はキャラクターが少々被っているので、しばらく様子を見ないといかん気がする。というか、物語全体が様子見ですよね。大石静なら大丈夫だろう、という鷹揚な感じで観てゆきたいと思います。
その男、副署長
船越栄一郎主演の警察ドラマ。初回をなんとなくザッピングしてたら Jr. の風間さんが出ていて、おおおおお、となってそのまま観たら、意外と面白くて2回目もつい観てしまった…。2回目のゲストは有森也美で、これまた老けていてびっくり。このドラマの何が面白いって、副署長になったら捜査権がなくなってしまった、現場大好き・船越が事件の真相を解明したくてもぎもぎしては、こっそり制服を脱いで私服で現場に駆けつける…という、そのフォーマットがすばらしい。犯人に接触しても捜査の一環としてではないので、話して説得するしかできないのよねえ。そこで船越の押し付けがましい芝居がたっぷり堪能できるという算段です。完璧…! いても立ってもいられなくなった船越が、こっそり着替えて駆け出すとき、何故か全身黒い服で、コートまで着ているのが謎で笑える。裾をたなびかせて走る船越、いい画です。そして舞台が京都だというのに、メインキャストが全員標準語なのも謎*1。船越に世話になっているあまり、ついつい捜査情報を聞き出されてしまう船越の部下が鈴木一真と宇梶剛士というキャスティングも謎。船越のお目付け役は本田博太郎、そして署長は萬田久子…! ちょっといろいろ目が離せない!
*1:これは京都を舞台にした刑事モノに共通してますけどね。
ゴンゾウ
一話はそうでもなかったけど、二話で俄然面白くなってきた! 一話完結の利便性を捨ててる志の高さはそれだけで評価してもいいくらいだけど、一話目ではただ単にドジっ子の妹キャラだった鶴(って名前の新米警官)(下の名前よ? いるか? そんな女子?)が、エリート一家の落ちこぼれとして育ったことではぐくんだ屈折をどろっと覗かせた途端、がっとドラマの奥行きが深まった。類型的な屈折であっても、それをどうあらわすかによって、物語の持つ説得力は全然違ってくると思うのですが、多分、このドラマはそこがうまい、と思う。多分だけど。エリート刑事だった主人公が PTSD で閑職に退いている、というのも、モチーフとしては類型化しやすいけど、ちゃんと痛みや切実さのある描き方をしてくれそうで期待が高まった。内野聖陽の堅っい殻に閉じこもっておちゃらけてる感じはエロくていいスなー。筒井道隆の嫌味なエリートっぷり、もともとあんまり血が通ってる感じがなかったので、ハマってると思った。吉本菜穂子は、あんまり持ち味生かせてる感じはないかな、キャラクターがきっちり作ってある感じの女性署員役で。でもあの声がやっぱり印象的で、ちょいちょいエピソードを振ってもらえたら、結構な印象を残しそうな気がしないでもない。大塚寧々は、なんかね、服が変なんだよね…凄腕の精神科医って役らしいんだけど、水森亜土的なとっぽさが。いつか普通にかわいい服とか着せてもらえるのだろうか。そんなところにも注目してゆきたいと思う。